チャンス・ザ・ラッパーがカニエ・ウェストの大統領選出馬表明を支持し炎上

メジャーレーベルに頼らずフィジカル販売やダウンロード配信もしないという独自のスタイルでシカゴから世界に羽ばたいたヒップホップアーティスト Chance the Rapper（チャンス・ザ・ラッパー）。そんな彼は地元の大先輩 Kanye West（カニエ・ウェスト）との出会いを「神が導いた」と話し、これまでコラボ楽曲をいくつもリリースするなど親密な関係を続けてきた。しかし、今回はそのKanye愛（？）から派生した一連のツイートが波紋を呼んでいる。

Kanyeといえば、2020年11月3日に行われるアメリカ大統領選への出馬表明がもっぱらの話題だが、『HYPEBEAST』の読者の皆様をはじめ多くの方が冗談半分の発言だと思っているだろう。しかしどうやらChanceは違うようだ。

7月13日（現地時間）、ChanceはKanyeの新曲“DONDA”のティザー動画のツイートを引用する形で、「みんながBidenに投票するよう説得しているんだ、失望したよ」とKanyeと同じくアメリカ大統領選へ出馬予定であるJoe Biden（ジョー・バイデン）氏について否定的な内容をツイート。続けて「二大政党制は正しいのか？」「正直に言うと、（Biden支持者の）大半は人種差別主義者だ」などと呟いた後に、改めて「Donald Trump（ドナルド・トランプ）大統領の代わりとしてBidenを支持する理由は？」と世間がBiden氏を支持することに懐疑的な見解を示した。そして、最終的にBiden氏ではなくKanyeを支持すると公言。これは同郷の先輩を立てる意味もあると考えることができるが、賢明で知られるChanceだけにファンからは「黒人にも大統領選に出馬するチャンスは与えられるべきだが、それはKanyeではない」「（投票に一度も行ったことがない）Kanyeの政治的スタンスを知っているのか？」「政治経験のない金持ちを国のトップに選ぶ過ちをまた繰り返すのか」などのネガティブなリプライが相次ぎ、一時『Twitter』のトレンド入りするほどの炎上騒ぎとなった。

I finally got the answer now. I understand. Yall trust Biden more than yall trust Ye. I think I understand why, I just don’t feel the same way.
— Chance The Rapper (@chancetherapper) July 13, 2020