UPDATE:Banksy が難民問題をテーマにした作品をオークションに出品

落札予想価格は1億6000万円(UPDATE:予想をはるかに超える金額で落札)

アート
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UPDATE(2020/7/29):落札予想価格は120万ポンド(約1億6000万円)とお伝えしたが、それをはるかに超える223万5000ポンド(約3億円)で落札。収益は予定通りパレスチナ自治区ベツレヘムの病院に寄付されるそうだ。ちなみにイブニング・セール“Rembrandt to Richter”ではほかに、17世紀のオランダ人画家 Rembrandt(レンブラント)の自画像や、20世紀のスペイン人画家 Joan Miró(ジョアン・ミロ)の“Peinture(Femme au chapeau rouge)”などが出品され、約1億5000万ポンド(約204億円)の総売上高を達成したという。

ORIGINAL(2020/7/28):先日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響からBanksy(バンクシー)のオークションへの参加者が急増?というニュースをお届けしたが、7月28日(現地時間)にロンドンの『Sotheby’s(サザビーズ)』で開催されるイブニング・セール“Rembrandt to Richter”にBanksy本人が自身の作品を出品したことが分かった。

出品されたのは、2010年代のヨーロッパ難民危機を題材に描いた3つの油絵で構成される“Mediterranean sea view 2017”。もともとは2017年にベツレヘム(パレスチナ自治区内)にオープンしたホテル『The Walled Off Hotel』のロビーで展示されていた作品で、19世紀に描かれた海景の油絵に打ち上げられた救命胴衣やブイを描き足し、地中海を渡ろうとして亡くなった難民たちを表現している。落札予想価格は120万ポンド(約1億6000万円)で、収益はすべてベツレヘムにある病院の設備購入にあてられるという。

Banksyの地元ブリストルも労働移民が多いことからか、彼(もしくは彼女)はこれまでも難民が多く集まるフランス・カレーにシリア移民の父親を持つSteve Jobs(スティーブ・ジョブス)を題材にしたグラフィティを描いたり、難民支援ストア『Choose Love』とチームアップして作品が当たるキャンペーンを行うなど、難民問題やそれにまつわる事件に関するさまざまな行動を見せ、強いメッセージを投げかけてきた。

『Sotheby’s』のサイトでは7月27日15:00(現地時間)まで、“Mediterranean sea view 2017”を閲覧することができるので興味のある方はこちらから。

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