Supreme が伝説のパフォーマンスアーティスト Leigh Bowery をフィーチャーしたカプセルコレクションを発表
ロングスリーブTシャツ、2型のフーディ、Tシャツがラインアップ










〈Supreme(シュプリーム)〉から、1980年代にイギリス・ロンドンのナイトシーンを席巻した伝説のパフォーマンスアーティスト Leigh Bowery(リー・バウリー)をフィーチャーしたカプセルコレクションが発売される。
Leigh Bowery(1961年3月26日〜1994年12月31日)は、オーストラリア出身のパフォーマンスアーティスト/ファッションデザイナー/クラブプロモーター。メルボルンのRMIT大学でファッションデザイン学科に入学するも、1980年にはロンドンに移住。型破りなコスチュームとメイクによって、ロンドンのナイトライフに欠かせない唯一無二の存在となった。Boy George(ボーイ・ジョージ)は、Boweryを以下のように形容する。「Leighは彼の周りにカオスを生み出すのが好きで、Taboo(Boweryの主催していたパーティー)で、ルール無用のシーンを作りました」
Boweryの影響力はナイトライフの枠を超えて急速に拡大した。1980年代初頭に振付師のMichael Clark(マイケル・クラーク)は、自身の名を冠したダンス会社の衣装制作のためにBoweryを採用。1988年に放送された「BBC」の『The Clothes Show』にて、Boweryは先述の「Michael Clark」の衣装や顔面を覆う花柄のシルクのガウンといった自らデザインしたピースを公開。撮影はイギリスの老舗百貨店『Harrods(ハロッズ)』でのアフタヌーンティーの最中に行われた。その5年後にも、Boweryは同様のガウンにミリタリーヘルメットを被り、イギリスの画家 Lucian Freud(ルシアン・フロイト)のメトロポリタン美術館回顧展のオープニングに登場。奇抜な装いで知られていたBoweryだったが、ここで発表されたヌードのポートレート作品は、Freud作品の中でも傑作のひとつと位置付けられている。
Boweryは人生と仕事のあらゆる面で、混乱と刺激を求めた。1990年代の彼のパフォーマンスは、より肉感的でグロテスクとなる。1993年にニューヨークで開催されたドラッグフェスティバル「Wigstock」では、アシスタントであり妻のNicola Bowery(ニコラバワリー)と共に出産ショーを上演。これはBoweryがスライムで覆われた赤子のNicolaを出産する(gave birth)というもの。同じ年、BoweryはRichard Torry(リチャード・トリー)らとバンド Mintyを結成。ライブでは、裸のBoweryが逆さまに吊り下げられ、ガラスのパネルを叩きながら歌うというパフォーマンスを披露していた。Boweryは生前に「自ら何かを禁じることはありません。私は常にもっとエクストリームなことをして、もっとエクストリームな人々、アイデア、習慣に接していたいです」と語っている。1994年にエイズ関連の合併症のため死去。
今回のコレクションでは、Leigh Boweryの画像を用いたロングスリーブTシャツ、2型のフーディ、Tシャツがラインアップ。これらのアイテムは、Week 17の一環として欧米のオンラインストアにて6月25日(現地時間)発売。日本国内ではその2日後となる6月27日(土)に、オンラインおよび旗艦店にてリリースされる。本コレクションの収益の一部は、ニューヨークに拠点を置く芸術団体「Visual AIDS」に寄付される。同団体はHIV/AIDSと共存するアーティストを支援し、芸術を通じて現代のHIV問題に取り組んでいる。
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