2021年春夏シーズンのロンドン・ファッションウィークがオンライン開催のラインアップを発表
6月12日〜14日(現地時間)に開催予定

今年4月に2021年春夏シーズンの発表をメンズ/ウィメンズを統合してオンラインで行うことを表明したロンドン・ファッションウィークが、来たる2020年6月12日〜14日(現地時間)での開催に向けて詳細を明らかにした。
同イベントを主催する「British Fashion Council(BFC:英国ファッション協会)」の発表によると、まずロンドン・ファッションウィークの公式サイトは6月12日からファッション業界の関係者と消費者の両方を対象とした“デジタルプラットフォーム”としてリニューアルするという。このサイトは一般のメンバーでも無料でアクセス可能に。このリニューアルに向けて、「BFC」はデザイナー、ブランド、メディア、小売業者、およびその他のクリエイティブに、プラットフォームに含めるコンテンツの提供を求めたようだ。
今回のファッションウィークに参加するブランドおよびデザイナーたちはこの3ヶ月の間、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる影響下でコレクションを制作。殆どの工場が一時的に閉鎖され、ファッション業界のサプライチェーンが突然停止するという状況下で制作されたコレクションは、従来のランウェイなどのショーに代わり、様々な形式のデジタルコンテンツで披露される。
〈MARQUES’ALMEIDA(マルケス・アルメイダ)〉や〈Robyn Lynch(ロビン・リンチ)〉などのデザイナーは小規模のカプセルコレクションを披露する予定だが、一方で全く服を見せないブランドもある。〈Bianca Saunders(ビアンカ・サンダース)〉はNick Knight(ニック・ナイト)が主宰する『SHOWstudio(ショースタジオ)』でパネルディスカッションを行い、〈RÆBURN(レイバーン)〉や〈Daniel w Fletcher(ダニエル W フレッチャー)〉は“カンバセーション”を提供するという。また、様々なブランドやクリエイティブによるポッドキャストやプレイリストも公開される予定だ。
今回のロンドン・ファッションウィークで懸念されているのは、ラインアップの殆どが新興ブランドやインディペンデントなデザイナーで占められており、国際的に知名度のあるブランド/デザイナーが不参加となっていること。例えば、Riccardo Tisci(リカルド・ティッシ)手がける〈Burberry(バーバリー)〉や、〈Martine Rose(マーティン ローズ)〉〈WALES BONNER(ウェールズ・ボナー)〉などはスケジュールに組み込まれていない。ともあれ、今回は多くのブランドやデザイナーにとっても初の試みとなるため、それぞれどんな発表が行われるか期待したい。
ロンドン・ファッションウィークは先述の通り、6月12日〜14日(現地時間)に開催予定。詳細は公式サイトで確認しよう。
日本の若手デザイナー 岡本大陸の手がける〈DAIRIKU(ダイリク)〉2020年秋冬シーズンのルックブックもチェックしておこう。