フランス人アーティスト JR がジョージ・フロイドらに捧げる壁画を発表

警察による暴力で亡くなった2人に捧げる作品

アート
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フランス出身のストリートアーティスト JR(ジェイアール)が、映画『レ・ミゼラブル』で知られる監督 Ladj Ly(ラジ・リ)と彼の映画学校の生徒たちと協力して、パリの街中に巨大な壁画を制作した。

この壁画には、2人の黒人男性の目が描かれている。一人は、2020年5月25日(現地時間)にアメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで警察による暴行の末に死亡したGeorge Floyd(ジョージ・フロイド)。もう一人は、4年前にパリで警察に監禁されて亡くなったAdama Traoré(アダマ・トラオレ)だ。

“フランス版 George Floyd事件”とも呼ばれるAdama Traoréの事件は、2016年に起こった。同年7月、当時24歳だったTraoréは、パリ郊外で身分証を所持していなかったため、警察の職務質問後に連行され死亡した。当初彼の死は“病死”だと発表されたものの、その後の専門家等の調査の結果、死因は“窒息死”であることが判明。彼の遺体にはいくつか暴行の跡が確認されたが、決定的な証拠ではないと判断され、警察側は彼の死は“病死”であると主張した。フランスではこれまで何度もTraoréの死をめぐり、警察の暴力に抗議するデモや集会が行われてきた。そして先日のFloydの事件がきっかけとなり、パリだけでなくリヨン、リール、ニース、ボルドー、メスなどフランス全土の都市で多くの人々が彼らのために立ち上がり、抗議デモが行われている。

JRが制作した壁画はこの2人に捧げられており、彼は『Instagram』で以下のようなメッセージを投稿。「アメリカとフランスでは暴力、警察、正義、刑務所など、あらゆる事情が異なります。しかしフランスでも、アメリカや他の国々と同様に、黒人は人種差別の対象や、差別によって犠牲になる可能性が高い傾向にあります。私たちは一緒にそれを変えなければなりません」。

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