『フォートナイト』から“パトカー”が消える
ジョージ・フロイド氏の事件を受けて対応
「Epic Games(エピックゲームス)」が手がける人気オンラインゲーム『Fortnite(フォートナイト)』から「パトカーが消えた」とユーザーの間で最近話題となっている。
2020年6月17日(現地時間)よりチャプター2シーズン3が始まった『Fortnite』。新シーズン開始にあたり様々な要素がアップデートされたが、それ以来ゲーム内からパトカーが消えていることに気付いたユーザーが続出。同ゲームの開発元である「Epic Games」は、当初このことについて特に言及していなかった。しかし、『Wall Street Journal』のレポートによると、同社がゲームから全てのパトカーを意図的に削除したことが明らかになった。ただし、この決定は“政治的声明”の結果ではなく、企業が現在対処している可能性のある問題に敏感であることが求められたために行われたと主張している。
「Epic Games」がこのような対応を行なったのは、言うまでもなく、2020年5月25日(現地時間)にアメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで警察による暴行の末に死亡したGeorge Floyd(ジョージ・フロイド)氏の事件を受けてのことだろう。同社はこの事件の直後にも『Fortnite』のリアルタイムイベントやシーズン3のローンチ時期を延期し、以下のような声明を発表している。「先日の出来事は、基本的な人権の否定から有色人種に対する、人種差別の明確、不明確な影響まで、社会に存続している不正行為を強く思い起こさせるものでした。私たちは、友人、家族、チームのメンバー、プレーヤー、コミュニティが経験している痛みを感じています。私たちは平等と正義、多様性と包摂を支持しており、これらの原理は政治より優先されるべきです」。
George Floydの事件を受けて、ゲーム業界では同様の動きが見られた。「Activision(アクティビジョン)」は同社の人気ゲーム『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』のシーズン4のリリース日を当初の予定日から延期し、「Sony(ソニー)」もPlayStation 5の発表イベントを6月4日から11日(ともに現地時間)に変更している。
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