セグウェイが2020年7月に生産終了へ

日本の法人向けサービスなどは継続予定

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中国・上海に拠点を置く「Xiaomi(シャオミ)」傘下の新興輸送ロボット企業「Ninebot(ナインボット)」は、電動立ち乗り二輪車 セグウェイ(Segway Personal Transporter)のアメリカでの生産を7月15日(現地時間)をもって終了すると発表した。

セグウェイはアメリカ人発明家 Dean Kamen(ディーン・カーメン)を中心に開発され、2001年12月に発表された。発売当初から大きな話題を呼び、都市部の交通手段に革命を起こし、車や自転車といった移動手段が時代遅れになるだろうとまで言われていた。同プロダクトは空港やモールの警備や観光などの分野で活用されてきたが、販売価格が高値であること(*アメリカでは6,000ドル~)などが大きな障壁となり、一般レベルで普及することは難しかった。日本でも公道での走行が認められておらず、一般には普及はしていない。

その後、セグウェイは2015年に中国企業「Ninebot」が買収。しかしその後も売上は低迷し、2019年のセグウェイの売上は同社の全売上のわずか1.5%ほどだった。今回の発表では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが同プロダクトの販売と生産に大きな影響を与えたとする一方で、それが生産終了の決定的要因ではないとしている。この生産終了に際し、アメリカ・ニューハンプシャー州ベッドフォードの従業員21人は解雇される。12人の従業員は業務を続行し、プロダクトの保証や修理の対応を行うようだ。日本の販売代理店である「Segway Japan(セグウェイ ジャパン)」は、今後もセグウェイを使った観光ツアーや法人向けのレンタル、機体の保守サポートなどを続ける意向だという。

Segway」のプレジデントであるJudy Cai(ジュディ・カイ)は、声明の中で以下のように語っている。「21世紀初頭を代表するイノベーションであるセグウェイが生産を終えることは、多くの人々を落胆させるかもしれませんが、これまで当社をサポートしてくれた人々に感謝いたします。セグウェイのブランドが人々の暮らしにインパクトをもたらしたことを誇りに思います」。

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Takeshi Kikuchi
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