NY ブルックリンのストリートに巨大な “BLACK LIVES MATTER” の文字が出現
全米に広がるムーブメントに呼応したストリートアート
先週末、アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンのフルトンストリートに巨大な“BLACK LIVES MATTER”の文字が出現した。同地区に位置する、伝説的なジャズシンガー Billie Holiday (ビリー・ホリデイ)の名を冠した『The Billie Holiday Theatre(ビリー・ホリデー シアター)』の目の前の通りに描かれたこの文字は、全長375フィート(約114メートル)にも及び、“警告”を意図するイエローカラーで描かれている。この作品は現在全米をはじめ世界中で拡がるBlack Lives Matter運動に呼応したもので、先述の『The Billie Holiday Theatre』とニューヨーク市議会のRobert Cornegy Jr.(ロバート・コーネギー Jr.)による共同プロジェクトだという。
この作品と同じステイトメントを持つストリートアートが、別の場所で既に描かれている。6月5日(現地時間)、ワシントンD.C.の市長であるMuriel Bowser(ミュリエル・バウザー)が地元のペインティングチームに依頼し、ホワイトハウス近くの通りにイエローカラーで“BLACK LIVES MATTER”の文字を描かせた。その後、この通り名前は正式に“Black Lives Matter Plaza”と名付けられている。
Black Lives Matter運動が拡がるアメリカでは、現在このような動きや実行力が求められている。ニューヨーク市長のBill de Blasio(ビル・デブラシオ)は6月16日(現地時間)に行われた記者会見で、同市内で5月下旬から続いている George Floyd(ジョージ・フロイド)氏の死亡事件に対する抗議デモは「構造的不平等に関して変化を求める社会的運動」であり、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大対策として規制する考えはないことを明らかにした。同市長はデモに関して「歴史的な動きであることを理解しなければならない。バーやレストランに行く人々とは全く異なる」とも話している。また、先のアート作品が描かれたフルトンストリートでは交通規制が行われており、この規制はニューヨーク市民がデモを容易に行うことができるようにするためだという。
上の動画から、フルトンストリートのアート作品をチェックしよう。
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