米 Disney が新型コロナウイルスの影響で2020年第1四半期の大幅減益を発表
最大約1,490億円に及ぶ損失

5月5日(現地時間)、アメリカのエンターテインメントカンパニー 「Disney(ディズニー)」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、2020年の第1四半期(1〜3月)に失われた利益は最大約14億ドル(約1,490億円)に上ったことを発表した。
『CNN』のレポートによると、この驚異的な損失の一部は同社のストリーミングプラットフォーム 「Disney+(ディズニープラス)」立ち上げにかかった莫大な費用に起因する可能性があると指摘しているが、大部分はパンデミックの影響によるテーマパークの閉鎖が原因だろう。新型コロナウイルスの影響により、同社は北米、ヨーロッパ、アジアにある12か所全てのテーマパークを一時的に閉鎖した結果、約10億ドル(約1,060億円)の利益を損失した。また、同社の株価も時間外取引で2%減少し、今年前半には配当が支払われないことが発表された。
このような事態にも関わらず、「Disney」CEOのBob Chapek(ボブ・シャペク)は、パンデミックを乗り切る自信があるようだ。彼は、「Disneyは、非常に弾力性があり、ストーリーテリングの品質と消費者のブランドに対する強い親和性によって支えられています。全事業を再開する時期について考えるのは時期尚早ですが、パークの最終的な再開に向けた慎重かつ賢明なアプローチを確実にするため、複数の異なるシナリオを検討しています。中国では正常に近い状態に徐々に戻りつつあり、明るい兆しが見えています」とコメントしている。また、元CEOであり、現取締役会長のBob Iger(ボブ・アイガー)も「この15年間、この会社で非常に厳しい日々とともに過ごしてきた人間として、この困難な時期を乗り越えて成功を収める能力に絶対の自信があります」と述べている。