Saint Laurent が2021年春夏シーズンのパリ・ファッションウィークへの不参加を表明
従来のスケジュールから離脱し、今後は独自の方法でコレクションを発表
フランスのラグジュアリーグループ 「Kering(ケリング)」傘下の〈Saint Laurent(サン・ローラン)〉が、2021年春夏シーズンのパリ・ファッションウィークへの参加を見送ることを明らかにした。
同ブランドが公開した声明には「現在の状況とその根本的な変化の波を考慮して、Saint Laurentはペースを制御し、スケジュールを変更することを決めました。これまで以上に、ブランドは独自のリズムをリードし、自分たちの空間と生活の中で、世界中の人々とつながることを試みます。Saint Laurentは、2020年は事前に予定されていたスケジュールではコレクションを発表しません」と記されており、従来のコレクションスケジュールからの離脱を発表。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、各地のファッションウィークの中止や延期のニュースが相次いでいるが、公式にファッションウィークからの離脱を表明したブランドは〈Saint Laurent〉が初となる。2021年春夏シーズンのパリ・ファッションウィークは、6月下旬から7月頭にかけて開催予定だったメンズおよびクチュールの中止が決定。9月下旬から10月頭にかけて開催予定のウィメンズについては、本稿執筆時点ではまだアナウンスされていないものの、現状のままでは開催は厳しいと思われる。今回の〈Saint Laurent〉の発表を契機に、今後様々なブランドもコレクションの発表方法やスケジュールの見直しが行われていくだろう。