Jordan Brand と中国のスポーツメーカーの8年にわたる争いに終止符?
中国版 “ジョーダン”ブランドは懲りていないご様子

〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉と、中国のスポーツブランド〈Qiaodan Sports(チャオダン スポーツ/中国語表記:喬丹体育)〉による8年にわたる法廷闘争についに決着がついたようだ。
以前にも『HYPEBEAST』でお伝えしたことがある両社間の争いを簡単に振り返ると、2012年にMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)が、自身の名前 “Jordan”の中国語表記である“喬丹(チャオダン/チアオダン)”を商標にしていた〈Qiaodan Sports〉を相手に、その商標を無効にする訴訟を起こした。これは〈Qiaodan Sports〉がMJの背番号である“23”をあしらったバスケットボールジャージなどのアイテムを製造/販売しており、また同社のロゴマークもJumpmanマークに酷似した、MJのシルエットをモチーフにしたロゴ(※上の画像参照)を採用していた。MJと〈Qiaodan Sports〉は無関係でありながらも、これによって中国の消費者には両ブランドには何らかの繋がりがあるかのような誤解を招いてしまうとして、先の訴訟が起こった。当初はブランド名の発音や表記の違いなどで、下級審は〈Qiaodan Sports〉に有利な判決を下してきたが、2016年になってようやく〈Jordan Brand〉側の主張が認められ、MJの名誉やレガシーを尊重するための措置をとるとの判決が下された。しかし、その後も〈Qiaodan Sports〉は反訴を繰り返し、両社の争いは泥沼化していた。
今年3月、ようやく中国の最高人民法院は〈Jordan Brand〉側の主張を支持して判決を下した。北京の法律事務所の知財弁護士であるKang Lixia(カン・リクシア)は「最高裁判所が下した判決は、Jordanが中国全土で自分の名前を保護する権利を認めただけでなく、知財紛争で提供される平等な保護基準も支持した」と述べた。また「外国関連の知的財産事件を扱うとき、法律に厳密に従って訴訟者の正当な権利を保証し、国籍にかかわらず彼らに平等な保護を与えることは、常に中国の裁判所の最優先事項であるべきです」と付け加えた。
この判決により、〈Qiaodan Sports〉は“Jordan”の中国語表記である“喬丹”をブランド商品に使用することができなくなった。しかし同社は、74の商標のうち4つしか影響を受けなかったため、ビジネスが中断されることはない、と後日ソーシャルメディアを通して発表している。
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