Stay Home Playlist:おうち時間を充実させるアルバム 5 選
『HYPEBEAST』がセレクトする“Stay Home”のための音楽
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のため、全国的な外出自粛の呼びかけや行動が制限されるなか、在宅でのテレワークをはじめ、休日も自宅でソーシャルディスタンスを実践されている方も多いだろう。そんなおうち時間に彩りを添えるため、『HYPEBEAST』では“Stay Home Playlist(ステイホーム・プレイリスト)”という新企画をスタート。仕事中のBGMとして、もしくは気分転換などにもオススメのアルバムを、『Spotify(スポティファイ)』といったストリーミングサービスで視聴可能な作品から5枚セレクトしてご紹介する。
Knxwledge 『1988』
Anderson Paak(アンダーソン・パーク)とのデュオ NxWorries(ノー・ウォーリーズ)としての活動でも知られる、カリフォルニアを拠点に活動するプロデューサー Knxwledge(ノレッジ)の5年ぶりのニューアルバム。ハードなレコードディガーとしても知られる彼の膨大なコレクションから、古いソウル、ジャズ、ファンク、ブギー、ゴスペルなどをネタに、モダンな音像を創り上げた傑作。彼は『HYPEBEAST』のインタビューで、「(現在は)誰もがハードワークの感覚とほんの少しの忍耐力を失っている」との発言から、リスナーに語りかけるようなタイトルの楽曲が並ぶ。
Adrian Younge & Ali Shaheed Muhammad 『Jazz Is Dead 001』
マルチミュージシャンでプロデューサーのAdrian Younge(エイドリアン・ヤング)と、元・A Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)のAli Shaheed Muhammad(アリ・シャヒード・モハマッド)によるニュープロジェクト。“Jazz is Dead”というタイトルとは裏腹に、ジャズの歴史を作ってきたレジェンドたちをフィーチャーし、新たな世代ジャズを奏でるという静かな野心に満ちた作品。御大 Roy Ayers(ロイ・エアーズ)や、ブラジル音楽の巨匠 Marcos Valle(マルコス・ヴァーリ)なども参加。
Chicago Underground Quartet 『Good Days』
ポストロックを代表するバンド Tortoise(トータス)のメンバーとして知られ、今年ニューアルバム 『Suite for Max Brown』をリリースしたばかりの鬼才 Jeff Parker(ジェフ・パーカー)を擁するChicago Underground Quartet(シカゴ・アンダーグラウンド・カルテット)の19年ぶりのニューアルバム。「あの男たちは地球上で最も好きなミュージシャン」とJeffが称するように、長年のブランクを感じさせない仕上がり。音響的なアプローチのサイケデリックジャズアルバム。
Frederik Valentin & Loke Rahbek 『Elephant』
デンマーク・コペンハーゲンを拠点とするレーベル「Posh Isolation(ポッシュ アイソレーション)の創始者 Loke Rahbek(ローク・ラーベク)と、KYOとしての活動でも知られるFrederik Valentin(フレデリック・バレンティン)によるコラボアルバム。現代音楽のような実験的なアプローチとノイズ/インダストリアルの要素が融合した、浮遊感のあるサウンドが心地良いアンビエントミュージック。
DJ Krush 『TRICKSTER』
DJ Krush(DJ クラッシュ)の約2年振りとなる新作。多彩なゲストを招いた過去2作と異なり、一人で創り上げたというフルインストアルバム。タイトルの“TRICKSTER”とは、“この世に混乱と破壊を引き起こすと同時に、未知の文化要素を生み出し、その後再び新しい秩序を生み出す存在”だという。UKのベースミュージックから影響を受けたというダークなムードで統一されたアルバムは、このパンデミックを生き抜くためのサウンドトラックに相応しい。