米 Universal Studios が劇場公開中の映画のレンタル配信を発表
今後様々なエンターテイメント業界にも影響を与えるであろう前例のない動き
アメリカの大手映画会社「Universal Studios(ユニバーサル スタジオ)」が、劇場で公開中もしくはこれから公開される映画作品を3月20日(現地時間)よりレンタル配信することが明らかになった。
依然として猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、同社が3月2週目の週末に発表した興行収入は5,530万ドル(約59億1,600万円)となっており、これは1995年以来最も低い数字だという。公開中の映画『インビジブルマン』と『エマ』は、前週からそれぞれ60%と72%の減少を記録している。「AMC」のようなアメリカの大手劇場チェーンは、新型コロナウィルス感染への懸念から観客数を以前の50%に制限。また、「Regal Entertainment Group(リーガル・エンターテインメント・グループ)」は3月17日(現地時間)よりすべての劇場の閉鎖を発表している。
このような流れを受けて、「Universal Studios」は同社の作品を1作あたり約20ドルで48時間のレンタル配信を行う旨を発表。発表時点で対象となる映画は、『ザ・ハント』『インビジブルマン』『エマ』の3作品。これに加えて、4月に公開が予定されている『トロールズ ワールドツアー』も、劇場公開と同時にレンタル可能になるという。作品は複数のオンデマンドサービスで視聴可能になるとのことで、『iTunes』や「Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)」などでの配信が見込まれる。
この動きは前例がなく、今後様々なエンターテイメント業界への大きな影響が予想される。