新型コロナウィルスの影響は世界のテキスタイルとアパレル産業にまで

1,500億円以上に相当する産出量の削減

ファッション
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猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、すでに世界経済は大打撃を受けている。〈Nike(ナイキ)〉 の時価総額が170億ドル下落したことが発表されたばかりだが、ついにテキスタイルとアパレル産業にまで支障が及んでいるようだ。

部品や材料の供給面において、世界各国からバリューチェーンとして依存されている中国では物流網の遮断といった事態に追い込まれている模様。工場の作業停止などにより、中国を起点にしたバリューチェーンでは輸出が大幅に削減され、それは500億ドル(約5兆1,276億円)以上にものぼるという。そのうち、テキスタイルとアパレル産業はおよそ15億ドル(約1,538億3,000万円)にも相当する産出量の削減となる。

国連貿易開発会議機関の課長を務めるPamela Coke-Hamilton(パメラ・コーク・ハミルトン)は、「新型コロナウィルスによる感染拡大は、世界各国に大打撃を与えるだろう。現状そうではないが、中国国内だけでの感染であったとしても、世界各国が製造において中国に依存している以上、バリューチェーン全体には破壊的な影響を与え続けるだろう」と述べた上、ヨーロッパ連合は156億ドル(約1兆5,998億円)、アメリカ合衆国は58億ドル(約6,000億円)、日本は52億ドル(約5,300億円)もの中国からの輸入量のロスを抱えており、莫大な需要に中国の供給が追いつけていない状況にいる現状を語った。その主な原因としては、製造業とそれに関連する産業が中国との相互関連を強めるようになったことが挙げられる。中間財貿易において、中国による輸出は20%を占めており、中国は世界的なバリューチェーンの促進機能を支えている存在であるという。

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