Bentley から世界限定12台のビスポークカー Bacalar が登場
“ラグジュアリー”と“サステイナビリティ”を融合させた唯一無二のグランドツアラー
先日、イギリスの高級車メーカー「Bentley(ベントレー)」が、新作のビスポークカー Bacalarを本社で公開した。このモデルは、同社が持つ名門コーチビルダー「Bentley Mulliner(ベントレー ミュリナー)」が新たに設立したコーチビルド部門が手掛ける第一号車となる。
「Bentley Mulliner」は、世界最古の歴史を誇るコーチビルダー。その歴史は16世紀に遡り、元々は顧客の要望に応じ、豪華な馬車を製造する会社がルーツ。この度、「Bentley Mulliner」は、“クラシック”、“コレクション”、“コーチビルド”の3部門を新設し、新たな体制へと移行する。先述の通り、“コーチビルド”部門の記念すべき第一号車が、この“Bacalar”であり、今後同社が手がけるビスポークカーはすべて、この新部門で製作されるという。
“Bacalar”は、現代では珍しい2ドア仕様であり、究極のラグジュアリーを具現化した最高峰のグランドツアラー。6.0リットルW型12気筒TSIエンジンの強化バージョンが搭載され、最大659psを発揮。同モデルは、「Bentley」社が創立100周年記念コンセプトカーとして2019年夏に発表した“EXP 100 GT”からデザインDNAを引き継ぎ、環境に配慮した素材を採用している。深みのあるメタリックな外装は、もみ殻の灰を原料とする塗料を使用。ラップアラウンドダッシュボードは、イギリスのイーストアングリア地方フェンランドの湿地、湖、川などで発見された5千年以上前の倒木から採取されたリバーウッドという木材で作られている。また、シートの背後にあるストレージスペースには、イタリアの老舗ファクトリーブランド〈Schedoni(スケドーニ)〉特注のトラベルケースが収められる。
“ラグジュアリー”と“サステイナビリティ”を融合させた唯一無二のグランドツアラーは、オーナーの要望に合わせてハンドクラフトで製作される。わずか12台のみ生産され、すでに全て受注済みだという。価格はおよそ190万ドル(約2億400万円)。上記のスクロールからそのビジュアルをチェックしてみよう。
あわせて、「Porsche(ポルシェ)」の車体にオーナーの巨大な“指紋”をプリントできるカスタマイズオプションもチェックしてみよう。