Versace が新型コロナウイルスの救済活動を支援するために1,500万円以上を寄付

イタリアのラグジュアリーメゾン〈Versace（ヴェルサーチェ）〉が、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスに対する救済活動のため、中国赤十字財団に100万元（約1,570万円）を寄付したことが明らかになった。

非常に伝染性の高いこの新型コロナウイルスは、中国では既に感染者数28,018名、死亡者数563名（2020年2月6日時点）を記録し、現在も世界中で感染者が徐々に増加傾向にある。先日も、〈Nike（ナイキ）〉や〈adidas（アディダス）〉が新型コロナウイルスの影響で中国の店舗を一時的に閉鎖したニュースをお伝えしたばかりだが、小売業者は中国にある店舗を一時的に閉鎖、または営業時間の短縮するなどの措置を取らざるを得ない状況だ。当然、このことによる経済的な打撃も大きい。

現在、「Kering（ケリング）」「LVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）」〈Swarovski（スワロフスキー）〉などの企業が、相次いてコロナウイルスの流行に対抗するための資金を寄付しており、〈Versace〉もこれらに続く形となった。先日、ロイター通信は〈Versace〉の親会社である「Capri Holdings（カプリ・ホールディングス）」が投資家に対し、コロナウイルスの発生によって収益への1億ドル（約110億円）の打撃が見込まれる旨を伝えたと報じた。現在、同社の傘下にある〈Versace〉、〈Jimmy Choo（ジミーチュウ）、〈Michael Kors（マイケル コース）〉など、全てのブランドの店舗のうち、約150店舗を閉鎖している。また、最近の声明で、「Capri Holdings」のCEOであるJohn Idol（ジョン・アイドル）は、「中国の状況と人口を保護するために行われている措置が、当社のビジネスに重大な影響を与えている」と述べている。

〈Versace〉のチーフ・クリエイティブ・オフィサーのDonatella Versace（ドナテラ・ヴェルサーチェ）は、今回の寄付に際して以下のようにコメント。「コロナウイルスの感染者とその家族に心からお見舞い申し上げます。Versaceは救援活動を支援するために、100万元を寄付しています。私たちは愛と支援を送っています。私は、困っている人たちを支援する団体に寄付することで、みんなに助けてほしいと願っています」

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