20世紀の自動車文化に焦点を当てたエキシビション “Automania” が MoMA で開催
自動車がはらむ正と負の両面を検証した展覧会
現代を生きる我々(もしくは一部の人)にとって、自動車は日常生活と切っても切り離せない存在である一方、痛ましい死亡事故や、地球温暖化の原因となっていることもまた事実。アメリカ・ニューヨークの『The Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館/以下、MoMA)』は、20世紀の自動車文化の興隆の歴史と、それに伴って人々の中に生まれた自動車をめぐる相反する2つの感情に焦点を当てた、2部構成の展覧会“Automania(オートマニア)”を6月から9月にかけて開催する。
「Halas and Batchelor(ハラス&バチェラー)」社が1964年に制作した短編アニメーションのタイトルにちなんで、“Automania”と題された本展覧会。『MoMA』所蔵の自動車に関連する建築物、映画、ポスター、絵画、彫刻などとともに、7台の実物車両を展示。現代の工業製品の象徴的なスタイルアイコンとして、また死亡者と生態系災害の発生源として、正と負の双方の視点から自動車を探求する。本展覧会のハイライトとなる作品は、Henri de Toulouse Lautrec(アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック)の絵画 “L’Automobiliste”(1898)、20世紀を代表する建築家Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)のドローイング作品 “Road Machine”(1955)、Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)のシルクスクリーンペイント“Orange Car Crash Fourteen Times”(1963)などが挙げられる。また、これらの作品に合わせて、「Volkswagen(フォルクスワーゲン)」を象徴するモデルBeetle(ビートル)と、「Ferrari(フェラーリ)」が1990年に製造したF1レーシングカーが展示される。さらに、彫刻で埋め尽くされた中庭“スカルプチャーガーデン”に進むと、「Citroën(シトロエン)」DS23や、1965年モデルの「Porsche(ポルシェ)」911を含む計5台の車両を堪能することができる。
“Automania”のキュレーターを務めたJuliet Kinchin(ジュリエット・キンチン)は本展覧会について、以下のように述べている。「自動車は移動手段を再解釈し、私たちを遠く離れた場所へ、これまでよりも速いスピードで移動することを可能にしました。しかし、この自由と経済的エンパワーメントの増大は、多くの人類と地球環境を犠牲にしています」
本展覧会は、6月28日から9月7日(現地時間)の期間で開催。詳細については『MoMA』公式サイトで確認しよう。
MoMA
11 W 53rd St
New York, NY 10019
















