Moncler Genius 2020年秋冬シーズンのプレゼンテーションをレポート
展示は2月23日(現地時間)より一般公開予定
〈Moncler(モンクレール)〉は、2020年秋冬ミラノコレクション期間中の2月19日(現地時間)に、“Moncler Genius(モンクレール ジーニアス)”の2020年秋冬シーズンのプレゼンテーションを行った。
会場となったのは、かつては市場だったという広さ約1,000平方メートルの巨大な建物。その中に参加クリエーターごとのスペースが設けられ、各々が新作のコレクションを発表した。今回は、秋冬シーズンのテーマである“One House, Different Voices”を言葉通りに創出させた壮大な空間と、プレゼンテーション全体をリポートする。
Sandro Mandrino(サンドロ・マンドリーノ)が手がける〈3 Moncler Grenoble(3 モンクレール グルノーブル)〉は、Stanley Kubrick(スタンリー・キューブリック)監督の映画『2001年宇宙の旅』の世界をそのまま現出させたような空間でお披露目された。宇宙服のようなプロダクトを身にまとったモデルたちが、天井から横向きに吊るされ、そのウォーキングの様子が反対側の鏡張りになった空間に映し出されるという、ユニークな演出。また、照明が消えると衣服は光るようになっている。
藤原ヒロシの〈7 Moncler Fragment Hiroshi Fujiwara(7 モンクレール フラグメント ヒロシ・フジワラ)〉は、点滅するレーザーライトを備えたディスコスタイルの空間で発表。〈6 MONCLER 1017 ALYX 9SM(6 モンクレール 1017 アリクス 9SM)〉のMatthew M. Williams(マシュー・ウィリアムズ)は、モノトーンカラーをベースにしたテクニカルウェアを披露。素材にリサイクルナイロンや、スワロフスキークリスタルなどの要素を使用した。
会場で最も注目を集めたのは、Jonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン)が手がけた〈1 MONCLER JW ANDERSON(1 モンクレール JW アンダーソン)〉。当日は彼のプレゼンテーションを観るために、多くの人々で行列ができていたほど。“Non-Binary Elegance”を掲げたコレクションは、カラフルなスパイクの膨らんだコート、花柄のジャケット、特大のサイズのチェーンなどが登場。〈MONCLER〉ブランドを彼らしい解釈で表現した。
会場内が人々の熱気で溢れかえる一方で、建物の外側では「RIMOWA(リモワ)」や、デンマーク・コペンハーゲンを拠点とする自転車メーカー「MATE.BIKE(メイト・バイク)」とのコラボプロダクトが展示された。「RIMOWA」は、以前お伝えした通り、Moncler RIMOWA “Reflection”(モンクレール リモワ “リフレクション”)を発表。「MATE.BIKE」は、コラボで制作した自転車を何台も木に括りつけ、ファインアートのようなアプローチで来場者を驚かせた。
この“Moncler Genius”の展示は、2月23日(現地時間)から一般公開されるようなので、お近くの方はぜひ足を運んでみよう。また、各コレクションは、2020年後半にリリースされる予定とのこと。本稿執筆時点では詳細は確認できていないため、ブランドからのアップデートを待とう。
〈Moncler〉が〈Rick Owens(リック・オウエンス)〉とのコラボレーションを発表したニュースはもうチェック済み?
Moncler Genius 2020
Viale Molise 70
Milan, Italy 20137