約3年ぶりとなる Massive Attack の来日公演が決定

2020年10月開催の国際音楽祭「SOMEWHERE,」にヘッドライナーとして出演

ミュージック
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Massive Attack(マッシヴ・アタック)が2020年10月に東京および大阪で行われる国際音楽祭「SOMEWHERE,」にヘッドライナーとして出演することが明らかになった。同グループの来日公演は、2017年11月の『豊洲PIT』での公演以来、約3年ぶりとなる。

Massive Attackは、1980年代よりイギリス・ブリストルで活動していたサウンドシステムを擁するDJクルー、The Wild Bunch(ザ・ワイルド・バンチ)が前身となった音楽ユニット。同クルーから、メンバーの“3D”ことRobert Del Naja(ロバート・デル・ナジャ)、“Daddy G(ダディー G)”ことGrant Marshall(グラント・マーシャル)、“Mushroom(マッシュルーム)”ことAndrew Vowles(アンドリュー・ボウルズ)の3人でMassive Attackとしての活動を開始する(※Mushroomは3rdアルバムの発売後に脱退)。1991年の1stアルバム『Blue Lines(ブルーラインズ)』は、ヒップホッブ、レゲエ、ダブを根底としながらも、ソウルやジャズ、ロック、パンク、ニューウェーブといったあらゆるジャンルのサウンドをミックスした音楽性で世界中で高い評価を獲得。その重く、気怠い浮遊感のある独特なサウンドはのちにトリップ・ホップやブリストル・サウンドといった名称を与えられることになる。その後、数々のアルバムを発表したが、1998年の3rdアルバム『Mezzanine(メザニーン)』は特に稀代の名盤とされ、2019年には同アルバム発売から20周年を記念し、未発表曲を含むリマスター盤が発売された。同グループは、2010年の『Heligoland(ヘリゴランド)』以来スタジオアルバムを発表していないものの、近年はシングルを不定期でリリースしたり、ライブ活動を精力的に行なっている。

今回、Massive Attackが出演する「SOMEWHERE,」は、2019年4月に東京を皮切りにスタートした国際音楽祭。記念すべき1回目には、Phoenix(フェニックス)、JUSTICE(ジャスティス)、Carl Barat(カール・バラー)、Friendly Fires(フレンドリー・ファイアーズ)、Basement Jaxx(ベースメント・ジャックス)らが出演した。同年9月には、イギリス・ロンドンの『ハックニー・エンパイア劇場』で、元The Libertines(ザ・リバティーンズ)のPete Doherty(ピート・ドハーティ)とCarl Baratの歴史的な共演ライブを実現させた。1001本のキャンドルを設置したステージ演出もあいまって、現地のメディアから大きな反響を得ている。今後も同様にキャンドルを使ったステージで彼らの世界公演の展開を予定。

今年で2年目となる日本での開催は、10月6日(火)に『グランキューブ大阪』、10月8日(木)、9日(金)に『東京国際フォーラムA』での開催を予定している。本稿執筆時点では、Massive Attack以外の出演者や詳細は明らかになっていないが、公開されたキービジュアルには、先述のアルバム『Mezzanine』を模したアートワークが使用されており、同アルバムのセットを披露することが予想される。情報のアップデートは、公式サイトでチェックしよう。また、DJ/音楽批評家の荏開津広は以下のようなコメントを寄せている。

レゲエの低音から密やかな電子の交信のようなサウンドのテクスチャー、天使のような歌声、社会や政治についての言葉まで、音楽というものが、聞き手である私たちを包み込んでくれるラディカルな“環境”だという、極めて21世紀的なコンセプトを遥かに先取りしていたMassive Attackという在り方、パフォーマンス――そういえば、名盤『Mezzanine』から丁度20年・・・あの曲やってくれるかな?あの曲は?・・・ 2020年の終わりに相応しい経験/コンサートを期待します

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