YouTube が “Lo-fi Hip Hop” の人気チャンネルのアカウントを停止して世界中のリスナーから抗議が殺到?
作業用BGMとしても人気を博すアカウントの削除はどうやら間違いだった模様
先日、世界最大の動画共有サービス『YouTube(ユーチューブ)』が、人気の“Lo-fi Hip Hop(ローファイ・ヒップホップ)”チャンネル『ChilledCow(チルドカウ)』のアカウントを削除し、世界中のファンが騒然となった。
この“Lo-fi Hip Hop”とは、古いジャズやソウルからサンプリングされた上ネタに、レイドバック感のある“ヨレた”ドラムで構成されるインストヒップホップを指す(ことが多い)。故・J Dilla(J ディラ)やNujabes(ヌジャベス)といったアーティストがそのジャンルの先駆者としてとして挙げられる。1990年代から先述のような音楽性のヒップホップは存在していたものの、近年になってカルト的に支持層を拡大したとされている。そのきっかけは、2017年ごろに『YouTube』の上で同時多発的に始まった“Lo-fi Hip Hop”というキーワードを含んだライブ・ストリーミング。当時『YouTube』がライブ・ストリーミングを行うチャンネルを積極的に上位掲載させる仕様と相まって、リスナーが徐々に増えていった。“Lo-fi Hip Hop”を代表するチャンネルのひとつ『ChilledCow』は、2017年1月に「スタジオジブリ」の代表的なアニメ映画『耳をすませば』のワンシーンのループを用いてLo-fiなビートを延々と流す“lofi hip hop radio – beats to relax/study to”と題したストリーミングを開始。瞬く間に世界中で人気を博し、多くのリスナーを獲得した。
ところが先日、『YouTube』は『ChilledCow』を“利用規約に反する”アカウントと判断し、削除したことを通知。このアカウントの所有者は、突然の削除に抗議するため、自身の『Twitter(ツイッター)』アカウントで、『YouTube』の停止通知のスクリーンショットを共有した。この投稿に対し、多くのリスナーが即座に反応し、配信再開を望む声が多く寄せられた。その後、『YouTube』チームは同チャンネルのアカウントとライブストリームを再開し「報告してくれてありがとう。私たちのチームは、これが私たちの側の間違いであることを認識し、あなたのチャンネルは現在復旧されています。今後、同様のエラーが発生しないように、レビューチームとこのフィードバックを共有させてもらいました」とコメント。
『ChilledCow』チャンネルのライブストリーミングは、アカウントが停止されるまで13,000時間以上続いており、これは約2年に相当する期間。再生回数は、2億1,800万回を記録していた。この驚異的な数字と今回の配信再開は、このチャンネルから流れる音楽と映像が世界中の多くの人々の日常生活の中でいかに必要とされているかの証明となった。
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)とThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)に盗作疑惑が浮上しているニュースはご存知?
@YouTube @ytcreators Any explanation on this? pic.twitter.com/LlPIOuvl8V
— ChilledCow (@ChilledCow) February 22, 2020
Thanks for flagging this to us! Our teams confirmed that this was a mistake on our side and your channel has now been reinstated. We’re sorry this happened! We’ve shared feedback with our review team to prevent similar errors from happening in the future.
— TeamYouTube (@TeamYouTube) February 23, 2020
I am in medical school and this channel helps so much with my anxiety when I’m up late studying and writing papers. YouTube, what’s good?!?!? We honestly need a new social media platform to complete with YouTube.
— Joshua Martel (@Medical_Josh) February 22, 2020
— TheSword (@Trafficly1) February 22, 2020