UPDATE:元世界最大の電波望遠鏡であるアレシボ天文台が崩壊
3つの塔で吊り下げていた重さ900tの受信機が約150m下のパラボラアンテナに落下(UPDATE:崩壊の瞬間を捉えた映像が公開)
UPDATE(2020/12/4):突然の崩壊に多くの天文学者が嘆く中、NSFがその瞬間を捉えた映像を公開。前半は地上の管制室から、後半は偶然ケーブルを監視中だったドローンの空撮映像となっており、凄まじい音と共に崩れ落ちていく壮絶な最期をぜひ下のプレーヤーからチェックしてほしい。なお、この崩壊によるけが人は奇跡的にいなかったそうだ。
ORIGINAL(2020/12/3):1995年公開の映画『007 GoldenEye(007 ゴールデンアイ)』の撮影地にも使用されたプエルトリコにある元世界最大の電波望遠鏡であるアレシボ天文台が12月1日(現地時間)、3つの塔で吊り下げていた重さ900tの受信機が約150m下のパラボラアンテナに落下したことで崩壊した。
同望遠鏡は1963年にジャングルに囲まれたカルスト地形の窪地を利用し建造され、球面反射面の大きさは直径305mを誇り、2016年に中国の500m球面電波望遠鏡が完成するまで50年以上世界最大の電波望遠鏡として活躍。1992年に最初の太陽系外惑星を発見するなど天文学上の発展に大きく貢献してきたほか、地球外知的生命体探査として宇宙人との交信を試みるなどSF好きには広く知られた存在だったが、今年に入り老朽化から事故が相次いで発生。全米科学財団(NSF)が11月に解体を発表したばかりの中、57年の歴史に自ら幕を閉じることとなった。
The instrument platform of the 305m telescope at Arecibo Observatory in Puerto Rico fell overnight. No injuries were reported. NSF is working with stakeholders to assess the situation. Our top priority is maintaining safety. NSF will release more details when they are confirmed. pic.twitter.com/Xjbb9hPUgD
— National Science Foundation (@NSF) December 1, 2020
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