フランス人アーティスト JR がブラジル・サンパウロのスタジアムで巨大作品を発表
約1,480枚の紙を使用して描かれた少年の眼差しが意味するものとは?
日本でも人気の高いフランス出身のアーティスト JR(ジェイアール)といえば、貧困や紛争といった社会問題に直面する人々のポートレート写真を撮影し、それを大きく掲示することでアートを通してその背後にある社会問題に目を向けさせるという、社会的アート活動で知られる人物だ。
そんな彼が、「1950 FIFAワールドカップ ブラジル大会」の会場だったサンパウロにあるスタジアム『Estadio do Pacaembu(エスタジオ・ド・パカエンブー)』の座席をキャンパスに大規模な新作を発表。約1,480枚の紙を使用して描かれたこの作品は、ブラジルの貧困地帯に暮らす少年の眼をモチーフとし、サンパウロの豊かな街と根付くフットボールの歴史に敬意を払いながらも、ブラジルで見過ごされているストリートチルドレンをはじめとする貧困状態の子どもたちへの意識を高めるために製作されたという。
天に向けられた少年の眼差しを、ぜひ上のギャラリーからチェックしてみよう。