日本のファッションシーンを牽引する小木“Poggy”基史と橋本奎が G-SHOCK の名作モデル AW–500 の魅力を語る

アナログとデジタルの垣根を超えたAW–500/AWM-500 の2モデルが復刻

ファッション 

1989年に発売された〈G-SHOCK(ジーショック)〉初のアナログとデジタルのコンビネーションモデルとして人気を誇る“AW–500”の復刻モデルがこの度リリースされた。本モデルは、アナログは衝撃に弱いという既成概念を覆したことで知られ、セレクトショップ初の〈G-SHOCK〉コラボとして『UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)』から1997年にも復刻され、後に爆発的な人気を誇った名機。〈G-SHOCK〉の“タフネス”という強固なアイデンティティと斬新なアイディアを備え、それは一過性のブームではなく、世代を超えたコミュニケーションツールとなり、当時を知る人はもちろん、若い世代からも高い支持を得るモデルだ。今回の発売を記念し、『渋谷PARCO』スタジオ『2G(ツージー)』のファッションディレクターなどを手がける小木“Poggy”基史と、〈CarService(カーサービス)〉のディレクター、橋本奎にインタビューを敢行。“AW–500”の復刻モデルを通して、〈G-SHOCK〉の魅力を探る。

日本のファッションシーンを牽引する小木“Poggy”基史と橋本奎が G-SHOCK ジーショック の名作モデル AW–500の魅力を語る

まず、G-SHOCKと聞いて思い浮かべるキーワードを教えてください。

小木“Poggy”基史(以下P):タフ。“壊れない時計”を謳うのって非常にリスクが高いのですが、それをずっと言い続けているのは凄いことだと思います。それと、時代を問わず常にファッション、カルチャーと密接なイメージです。

橋本奎(以下H):90年代にブレイクしたブランド。G-SHOCKをはじめ、90年代はタウンユースとして使えるアクティブなものが沢山産まれている印象です。今ちょうどその周期がきていて、ブランドとは別でYouthQuake(ユースクエイク)というクルーでも活動しているのですが、G-SHOCKを好きな人が多くて。モノと人との関係ではありますが、僕はG-SHOCKの血筋を引いているなって思います。


今回の復刻モデル、AW-500と、AWM-500の魅力は?

P:デジタルにアナログの針が搭載されたこのオリジナルを生で最初に見た時、衝撃を受けました。デジタルなのに針が付いていると。例えるなら、テーラードジャケットにキャップを合わせたコーディネートを初めて見た時のような感覚ですね。90年代に前職UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)との別注モデルが初めて発売され、応募が殺到して社員総出で対応していたのも覚えています。80年代~90年代は、ビジネスシーンのルールが厳しく、スーツにはアナログ時計しか許されなかったので、その需要ともマッチしたのだと思います。今ではそのようなルールが無くなってきているので、色や形、気分で時計を選んでいくほうが良いと思います。特にこのメタル仕様の“AWM-500”は、ジュエリー感覚で身につけると良いかもしれませんね。ラウンド型は普段あまり選ばないのですが、この復刻モデルは全体のバランスが良くて素敵です。

日本のファッションシーンを牽引する小木“Poggy”基史と橋本奎が G-SHOCK ジーショック の名作モデル AW–500の魅力を語る

AWM-500GD-9AJF_¥68,000(税抜)

H:僕のなかでG-SHOCKといえばこの形。オーセンティックなものやタフなものが好きなので、時計もそのようなデザインに魅力を感じます。色味に関してはアクセサリーと合わせて、シルバーやブラックなどで綺麗にまとめたいです。“AW-500”のブラックは、スーツに合わせても程よいギャップが出て面白いと思いますよ。時計選びは、主張することよりも服とどう馴染むかが、僕の基本です。

日本のファッションシーンを牽引する小木“Poggy”基史と橋本奎が G-SHOCK ジーショック の名作モデル AW–500の魅力を語る

AW-500E-1EJF_¥13,000(税抜)

小木さんに質問です。G-SHOCKが一過性のブームにならず、ずっとシーンに残り続けているのは、どのような理由があるからだと思いますか?

P:“落としても壊れない時計を作る”という信念が大前提としてあるからだと思います。例えば、Dr. Martens(ドクターマーチン)も労働者に向けたタフなもの作りから販売をスタートさせていますし、Timberland(ティンバーランド)は木こりのためにブーツを作ったのが起源だったりしますよね。それと似ていて、目的がファッションじゃないところから始まっているので、ずっと長続きできる。世の中の為になるものを作ろうとしているから、常に時代にいるんだと思いますよ。それと、時代の面白い人たちとしっかりコラボしていること。クラシックで終わらないようにしていることですね。クラシックで終われば点だけど、その点と点が線になれば、トラッドになる。そしてその線の引き方を時代に合わせて上手くやっているところが、素晴らしいなと思いますね。

CarServiceで寅壱やDickiesとコラボしたり、橋本さんにもそういったマインドがあるように感じます。

H:そうですね。スタンダード、シンプルなものが好きなので、G-SHOCKはやっぱり魅力的に感じます。小木さんも話されたように、Timberlandもそうですが、Converse(コンバース)のAll Starに近いイメージです。定番で、長く使えるものってシンプルに良いですよね。僕は工場見学が小さい頃から好きで、車の整備士になりたいと思っていました。それが、高校生になるとファッションの比率が車を上回り、文化服装学院に入ったんです。卒業後、車のカルチャーと洋服のカルチャーを繋げたいという気持ちが芽生え、CarServiceを始めました。なので、タフなもの作りや長く使えるものっていうのは、僕の芯としてずっとあるものです。

日本のファッションシーンを牽引する小木“Poggy”基史と橋本奎が G-SHOCK ジーショック の名作モデル AW–500の魅力を語る

日本のファッション、ストリートシーンで今思うことはありますか?

P:Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)しかり、海外だと世代問わず皆んなで大きな波を作っている印象です。その一方で日本は未だ縦社会が強く、大きな波を起こしずらいのが現状で、その垣根を超えていければ、日本のファッションシーンももっと面白くなるんじゃないかなと思いますね。

H:そうですね。僕の周りに関しては、先輩も後輩も皆んなで一緒に上がろうっていう気持ちがあります。YouthQuakeの皆んなもそうですが、ピースだけど、物凄くハングリーというか。良い空気が流れているように感じます。今25歳ですが、30歳になるまでにどんどんカマしていきたいですね。

当時のフォルムはそのままに、ベゼル・バンドに硬質なステンレス素材を採用。フルメタル化を実現しながら、耐衝撃構造を実現させた。また、各面に合わせたミラーとヘアラインの仕上げを施したベゼル、文字板には立体的なインデックスを搭載。さらに高輝度なLEDライトで文字版と液晶を鮮やかに照らし、暗所でも視認性を確保。腕を傾けるだけで明暗を感知し、点灯することが可能となっている。機能面では、時刻精度を追求し、世界6局の標準電波に対応するマルチバンド6を搭載。カシオ独自の省電力技術によるタフソーラーで、安定的な駆動を可能にし、高輝度なフルオートダブルLEDライトや、ワールドタイムなどの実用性も備えた。

デジタル化されていなかった当時の図面を掘り起こし、パーツを新しく設計しながらも、異形針、三角マーカー、インデックス、加飾文字などは当時のデザインを忠実に再現。スラント形状のベゼルからバンドに続く曲線シルエットは樹脂ならではの美しい造形を生かし、サイドボタンには独創的な真円モチーフを採用。ケース、バンド、文字板、針、反転液晶は単色で統一しつつ、バーインデックスを施すことで、デザインコンセプトである、シンプル&ミニマルなデザインを具現化させた。

価格は、AWM-500D-1AJFとAWM-500D-1AJFが60,000円、AWM-500GD-9AJFが68,000円、AW-500が各色13,000円(すべて税抜)となっている。気になる方はこちらのオフィシャルサイトからその詳細を確認してみてはいかがだろうか。

[問]カシオ計算機株式会社
Tel:03-5334-4869

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Presented by G-SHOCK
フォトグラファー
Takaki Iwata
Writer
Tatsuya Yamashiro
エディター
Natsuho Sukawa / Hypebeast
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