グラミー賞が“最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞”の名称を変更

“最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞”に

ミュージック
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ここ数年、白人優遇の黒人差別や女性アーティストの不遇問題が取り沙汰されることが多くなっていた「Recording Academy(レコーディング・アカデミー)」が主催するグラミー賞。2019年からは主要4部門の候補者数を5枠から8枠に拡大し、投票メンバーも女性やカラード(有色人種)を増員するなど幅広いジャンルのアーティストが脚光を浴びるように改革を推し進め、今年6月にはBlack Lives Matterのムーブメントを受けて“アーバン”の用語を含むカテゴリーの名称を変更していたが、新たに“Best World Music Album(最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞)”の名称を“Best Global Music Album(最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞)”へと変更することを発表した。

“World Music”というカテゴリーはもともと1980年代に非西欧音楽を紹介するためにイギリスで生まれたもので、レコードショップやCDショップで同名のジャンル分けがされた棚を見かけたことがある人も多いだろう。グラミー賞は1992年から“Best World Music Album”を設けていたが、“World”というワードが西欧と非西欧という植民地主義的な発想から生まれたものであるとして、より包括的な意味を持つ“Global”への名称変更を決めたという。ちなみに今年はベナン出身のシンガーソングライター Angelique Kidjo(アンジェリーク・キジョー)が同賞を受賞していた。

全米ヒップホップ/R&Bチャートと全米カントリーチャートに同時にランクインしたLil Nas X(リル ナズ X)の“Old Town Road”を例に、近年はボーダーレスな楽曲が増えていることからそもそも楽曲をカテゴライズすること自体が時代錯誤なのかもしれないがはたして……。

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