波乱万丈のレジェンドフットボーラー ディエゴ・マラドーナが死去

「いつか天国で一緒にプレイができるといいね」 by ペレ

スポーツ
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言わずと知れた20世紀を代表するフットボーラー Diego Maradona(ディエゴ・マラドーナ)が11月25日(現地時間)に死去した。享年60歳。10月30日に60歳を迎えたばかりだが、今月に入ってから体調不良を訴え硬膜下血腫の手術を受けるなど入退院が続く中、ブエノスアイレス郊外の自宅で心臓発作に倒れ帰らぬ人となった。

Diego Maradonaは1960年生まれ。アルゼンチン・リーグおよびアルゼンチン代表に史上最年少で出場し、1984〜1991年に所属していたイタリア・セリエAのナポリでは“ナポリの王様”としてリーグ優勝2回と欧州のカップ戦「UEFAカップ」優勝に導き、在籍時に着用していた背番号“10”は未だに永久欠番となっている。アルゼンチン代表としても「FIFAワールドカップ」に1982年から4大会連続で出場し、「1986 FIFAワールドカップ メキシコ大会」では準々決勝のイングランド戦で彼を象徴する“神の手ゴール”と“5人抜きドリブル”を魅せるなどして、母国の2大会ぶり2度目の優勝に大きく貢献。自身も最優秀選手賞を受賞した。

しかし、「1994 FIFAワールドカップ アメリカ大会」でドーピングを使用したとして追放処分を受けるなどデビューから長らく違法薬物の使用が問題視されており、ナポリ退団後は素行不良もあり複数のクラブを渡り歩き、37歳の誕生日に現役を引退。その後、監督として国内クラブを何度か率いたのち、2008年にアルゼンチン代表に監督としてカムバック。「2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会」への出場を決めるなどの結果を残すも同大会終了後に解任され、2019年までに5つのクラブで指揮を執っていたが最終的に健康上の理由から辞任していた。

現役引退後は先述した薬物依存や不摂生による極端な体重増加から健康状態が非常に悪く、2004年には試合観戦中に突然倒れ集中治療室に運ばれており、ここ数年は悪化がさらに進んでいたという。

彼の死を受け、アルゼンチンのAlberto Fernández(アルベルト・フェルナンデス)大統領は今後3日間、全国で喪に服することを発表したほか、所属していたナポリやバルセロナといったクラブ、友人のペレ(Pelé)、後輩のLionel Messi(リオネル・メッシ)、Cristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド)らが追悼の意を表している。

ピッチ外を騒がせた偉大なるファンタジスタよ、安らかに。

『HYPEBEAST』編集部一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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