UFCのハビブ・ヌルマゴメドフ選手が電撃引退

UFC13戦全勝のスター選手ハビブ・ヌルマゴメドフが電撃引退 UFC Khabib Nurmagomedov Announces Retirement

Josh Hedges/Zuffa Llc Via Getty Images

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総合格闘技の歴史において最長である29戦29勝という無敗記録を持つUFC世界ライト級王者 Khabib Nurmagomedov（ハビブ・ヌルマゴメドフ）が、10月24日（現地時間）に行われたJustin Gaethje（ジャスティン・ゲイジー）との試合後に突如引退を表明した。

Khabib Nurmagomedovはレスリングや柔道の選手だった父 Abdulmanap Nurmagomedov（アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフ）のもとに生まれ、幼い頃は熊とスパーリングするなどして練習を積み、レスリング、柔道、コンバットサンボを経て2008年に総合格闘技デビュー。3年間で16戦16勝という圧倒的な強さを見せ、2011年にUFCに参戦するとデビュー戦を白星で飾り、以降パワフルなクリンチワークと強烈なパウンド、そして圧倒的なまでの打たれ強さを武器としたタフなスタイルで連勝街道に。その道中、『HYPEBEAST』でもおなじみのUFC2階級同時王者 Conor McGregor（コナー・マクレガー）も撃破し、13戦13勝というUFC界きってのスター選手として活躍してきた。

しかし、今年7月に父でありコーチでもあったAbdulmanapが新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による合併症で他界。今回のGaethjeとの一戦は父を亡くしてから初めての試合で、勝利直後にNurmagomedovはオクタゴンの中央で泣き崩れると、インタビューで「母から父がいなければもう戦わないでほしいと言われたから、今回の試合で引退することを約束したんだ。格闘技は父の夢だから続けてきた。もう何の興味もない」と引退を電撃発表した。

彼が涙した理由は、他界した父を想ってのものなのか、それとも格闘技界への別れからなのかは分からないが、現在32歳と現役はおろか無敗記録を伸ばせそうだっただけに引退は残念である。Nurmagomedovのこれまでのキャリアに敬意を表し、ぜひ下のプレーヤーから彼が魅せてきたフィニッシュの数々を振り返ろう。