Banksy の手がけた防弾チョッキがロンドンのデザインアワードにノミネートされる
Stormzyがライブパフォーマンスで着用した防弾チョッキが “Beazley Design of the Year”を受賞するか

UKグライム・シーンを代表するラッパー Stormzy(ストームジー)が、「Glastonbury Festival 2019(グラストンベリー フェスティバル 2019)」のメインステージでパフォーマンスをした際に、着用していた防弾チョッキが話題となっている。覆面芸術家 Banksy(バンクシー)の手がけた、イギリスのユニオンジャックをスプレーペイントで施した同防弾チョッキは、ロンドンの『Design Museum(デザイン・ミュージアム)』主宰の様々な分野における優れたデザインを称えるデザインアワード “Beazley Design of the Year”にノミネートされ、受賞者は来月発表されるとのこと。
74作品がノミネートされており、Banksyは防弾チョッキに関し「45口径の弾丸を受け止め、完全防刃でありながら、洗濯機では洗えない」と説明を付け足している。「Glastonbury Festival 2019」のヘッドライナーを務めたStormzyは、イギリスで多発しているナイフ犯罪について触れるべくステートメントピースとして防弾チョッキを着用し、迫力のあるパフォーマンスと共に不合理な司法制度により黒人の若者が社会で直面している不平等な現状について観客に訴えかけた。
『Design Museum』のディレクター Tim Marlow(ティム・マーロウ)は「今回のエキシビションでは、2019年1月から世界の目が新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のパンデミックに向けられた2020年1月後半にかけての象徴的なデザインを展示します。社会に存在する不平等と検閲、健康および衛生やデザインとテクノロジーの可能性に対する答えを導き出したプロジェクトを選出しました」とコメント。
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