Banksy の作品を売ろうとした男性を鑑定士が諭す

“ストリートに描かれたグラフィティは鑑定できない”というルールに基づく

アート
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印象派の巨匠 Claude Monet(クロード・モネ)の風景画“睡蓮”に着想した作品が驚異の987万9,500ポンド(約13億円)で落札されるなど、ここ数年作品の高騰化が著しい覆面芸術家 Banksy(バンクシー)。そんな中、日本でいう『開運!なんでも鑑定団』にあたる英「BBC」の人気長寿番組『Antiques Roadshow(アンティーク・ロードショー)』にBanksyの作品を売ろうとした男性が出演。

男性が持ち込んできたのは、2004年頃にBanksyの地元ブリストルで見つけたという鉄板にアイコニックなネズミ描かれた作品。当然高額鑑定を期待して持ち込んできたのだが、専門鑑定士 Rupert Maas(ルパート・マース)は値が付けられないと説明。というのもBanksyは人気と相まって贋作が市場に溢れ涙を流すコレクターたちが増えたことから、『Instagram』のアカウントで“ボム”した作品をたびたびオフィシャルアナウンスしているほか、認証機関サイト『Pest Control(ペストコントロール)』を運営している。同サイトは2008年に設立され、ストリートに描かれたグラフィティ以外の全ての作品の真偽を確認し本物であれば証明書 COA(Certificate of Authenticity)を発行するというサイトで、今回肝となってくるのが“ストリートに描かれたグラフィティ以外”という点。というのもストリートに描かれている時点でグラフィティの多くは犯罪行為に該当し、また一度鑑定してしまうと誰でも閲覧できるようにと公共空間に作品を残しているにもかかわらず、器物破損をしてまで作品を盗もうとする輩が現れてしまうからである。

以上のことなどからRupert Maasは、今回の作品がたとえ20,000ポンド(約270万円)の価値があっても販売することが難しいと男性を優しく論している。公共に描いた作品を出品する男性はさておき、上のプレーヤーから1度問題の作品を見てみてはいかがだろうか。

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