千葉・幕張公園にて開催された Red Bull Air Race World Championship 2019 の最終戦に潜入
「レッドブル・エアレース」最後の1ページとなる千葉大会を模様をお届け
“空のF1”、“究極の三次元モータースポーツ”と称され、世界最高峰のレースパイロットたちが、最高時速370km、最大重力加速度12Gのなか、飛行タイムを競う世界的なスポーツ大会「Red Bull Air Race World Championship (以下、レッドブル・エアレース)」。2003年の第1回大会以来、2005年より世界選手権として米国、英国、スペイン、日本を含む世界24カ国で約90回以上の試合を開催してきたこの世界選手権であるが、2019年の千葉大会をもってその12シーズン(2011年から3年間は休止している)の歴史に幕を降ろす。我々『HYPEBEAST』は、そんな「レッドブル・エアレース」最後の1ページとなる2019年9月8日(日)の最終戦を見届けることができた。
今シーズンの大会は、2月にアラブ首長国連邦・アブダビで開幕戦が始まり、ロシア・カザン(6月15日〜16日)、ハンガリー・バラトン湖(7月13日~14日)での開催を経て、9月7日(土)〜8日(日)の期間では千葉・幕張海浜公園で最終戦が開催。7日の予選では、10カ国から集まった総勢14名のパイロットが2度のタイムアタックに挑み、その結果に基づいて決勝の対戦相手が決められている。翌8日の決勝戦当日は、台風15号接近の影響によりスケジュールの大幅な変更が余儀なくされた。次世代パイロットたちが競い合うチャレンジャークラスの決勝戦は中止され、前日の予選結果をもとに順位を決定。また、2017年にアジア人として初となる年間チャンピオンに輝いた室屋義秀選手が登場するマスタークラスの決勝ラウンドは、当初予定されていたスケジュールを約5時間前倒しする形で進行された。
最後の大会を見届けようと約10万人の観客が詰めかけた今回の「レッドブル・エアレース」。2019年シーズン最終戦で優勝を飾ったのは、1回戦敗退からの敗者復活で劇的に決勝ラウンドへと駒を進めた日本の室屋選手だった。しかし、シーズン全試合を通じて獲得したポイント数で決まる“年間総合王者”の座は、オーストラリア出身のMatt Hall(マット・ホール)選手のものに。その差はわずか1ポイント。惜しくも年間チャンピオンを逃した室屋選手は試合後の記者会見にて「今回は、自分のベストを尽くした結果である。1ポイント差で年間総合優勝を逃したが、長年共にレースをしてきたMatt選手が、初めて年間チャンピオンになれたことを本当に嬉しく思う」とコメントしている。千葉大会は5年連続で開催されているが、室屋選手はその5回中、今大会を含め3度優勝しており、母国の地で有終の美を飾った。
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《千葉決勝レース 室屋レポート✈️》
惜しくもワールドチャンピオンの座を逃すも
千葉大会で優勝を飾った👍@Yoshi_MUROYA がレースを振り返る❗️
室屋レポートは▶︎ https://t.co/b59gZlOpnp#airrace pic.twitter.com/MCqhlCgkwu— Red Bull Air Race (@Redbullairrace) September 8, 2019