Interviews:KLATTERMUSEN の CEO ゴンズが語る、アウトドアブランドがあるべき本来の姿

「人々が必要としてることに対して最大限の品質で応える。その一方で、地球環境に対しては最小限の影響に抑える」

Presented by KLATTERMUSEN
ファッション 

1975年、北欧はスウェーデンで産声を上げて以来、世界中の山を愛する人々から絶大な信頼を受けるアウトドアブランド〈KLATTERMUSEN(クレッタルムーセン)〉。山登りをする上で必要なギアのアップデートを日々試行錯誤しているなかで、サスティナビリティー(持続可能性)や自然環境も常に大事に考える信念を持つ。この日、来日をしていた同ブランドのCEOの
Gonz Ferrero(ゴンズ・フェレロ)にインタビューを敢行。ブランドを続けていく上での哲学、地球環境との付き合い方など、たっぷりと話を聞かせてもらった。

“必要とするものに応える確かな品質を約束する”

日本へようこそ! 日本には訪れたのは今回で何回目ですか?

たくさんあるよ! 初めて来たのは10年前ぐらいだね。〈KLATTERMUSEN〉の生まれた国であるスウェーデンは、小さい国のあまり人口も多くない場所なので、今回日本に来た目的の1つとして新たな刺激やインスピレーションを受けたいという想いがあったんだよね。〈KLATTERMUSEN〉というブランドは1975年にできて、40年ぐらいの歴史がある。でも、人々の気持ちというのは常に変化するものなので、常に変化し進化し続けている日本という国に住む人たちが、このブランドに対して持つ意識をライブ感で見たいと感じたんだ。

実際に日本へ来てどんなことを感じましたか?

日本とスウェーデンには共通点が多い。特に感じるのはクラフトマンシップ、日本でいう職人魂かな。〈KLATTERMUSEN〉は創業当初ワークショップとしての機能しかなかった。生地の見本を見せてお客さんの欲しいものを提供するというような。日本の伝統工芸品も一人の職人さんがいて、それをお客さんに買ってもらうというような形がたぶんあると思うんだけど、〈KLATTERMUSEN〉の物作りおける本質的な部分であるクラフトマンシップは似ていると思う。他にも北欧特有のシンプルなデザインやライフスタイルを好む価値観などにも似た部分を感じるね。

改めてKLATTERMUSENのブランドコンセプトを教えてください。

製品を供給するメーカーであるという想いから、お客さんが必要とするものに応える確かな品質を約束するところが本質的なコンセプトの一つかな。

インタビュー KLATTERMUSEN ゴンズ アウトドアブランド

“maximum safety, minimum impact”

数あるアウトドアブランドの中でも独自の強みは何かありますか?

昨今のそれらと一線を画すものが一つあって、それは山登りに対する哲学。60年代や70年代の山登りはスポーツの分野で行うという人がごく一部いたぐらいで、今の様にライフスタイルの一つとして考えられる時代ではなかった。山登りはただ楽しいものではなくて、死と隣り合わせでリスクが伴うものという認識。そんな中で、〈KLATTERMUSEN〉は山登りを安全に楽しめる確かな品質をその時代から作り続けてきたということに価値があるなと思う。

なるほど。

そのような山登りをライフスタイルの一つとして考えさせるための戦いがある一方で、もう一つ戦いがあった。40年前ぐらいにスウェーデンや北欧の国々で、サスティナビリティなど、地球環境にどれだけ貢献できるかということが根付き始めていた。だから、〈KLATTERMUSEN〉は製品の品質は大事なのだけども、まずはサスティナビリティ、地球環境も大事にするということを設立当初から哲学に入れ込んだというところが他のブランドとの違いかな。

40年前から地球環境を考えているブランドというのはすごいですね。

地球環境と品質の両輪を話すときに標語みたいなものとしてよく言っているのが、“maximum safety, minimum impact”。確かな安全性と地球環境に与える影響をどれだけ少なくするか。口で言うのは簡単だけど、これを実現するのはなかなか大変なこと。地球へ影響が少なからずある物作りをしていくからには、地球環境を守るための素材選びだったり、ちゃんとリサイクルできるかの検証など具体的に詰めていく作業を我々は40年かけてやってきたという自負があります。また、山登りも行けるし普段使いもできる、いろいろな場面で応用できる物作りをすることによって結果的に地球環境に優しくなる。これからはより“maximum safety, minimum impact”を意識して原点に立ち返ったコレクション作りをしていこうと思っているよ。

インタビュー KLATTERMUSEN ゴンズ アウトドアブランド

“アンチブランドの精神から生まれた”

そもそもブランド名の由来は?

KLATTERMUSENは山ねずみという意味なんだ。元々、子供向けの絵本から引っ張ってきたもの。今時なアウトドアブランドになりたいからではなく、どちらかといえばアンチブランドの精神から生まれたもの。アパレルブランドとしてではなく、山登りに必要な装備その周りの器具を作ることをシンプルに追求していくという意味合いが込められているんだ。だから、新しい商品をいたずらに次々と出すのではなく、今ある定番品の精度を上げていく、アップデートしていくことに集中している。

では、創業当初から基本的なスタイルに変化はないと?

ブランドの哲学を人々に伝えることも一方で大事になってくるので、僕が社長になってから〈Acne Studios〉や〈Alexander Wang〉などから人材を引っ張って来て、マーケティングディレクターに就任させたりした。製品に対する考え方は変えずに、そうやって組織は少しずつ変えていっているよ。

インタビュー KLATTERMUSEN ゴンズ アウトドアブランド

今回のコレクションでそういったブランドを象徴するようなキーモデルはありますか?

これはAtleと言われるダウンジャケットなんだけど、ファーストバージョンが出たのは2005年。10年経った2015年に2.0バージョンが出た。元々リサイクル素材使っていたんだけど、その素材自体の品質を上げたんだ。このダウンジャケットの800+フィルパワーは、ダウンジャケットの中でも最高峰の保温性を誇るよ。他にもポケットの中に手を入れた時になるべく暖かいような素材を使っていたり、部品が壊れることもあるかもしれないけど、着る人自身で修復できるようにしていたりする。

全部説明していたらキリが無さそうなぐらい盛り沢山ですね。その他に考えている新たな試みなどはありますか?

山登りをライフスタイル化するという一つの哲学は変わらないし大事にしながらも、ハイキングやキャンプなどとアクティビティは多様化しているから、変わっていく人々のライフスタイルに対応するような物作りをこれから追求していければと思っている。例えばジャケットを人々が必要としなければ、僕たちはそれを作る必要がない。そういった人々の必要に応じて進化していくべきだし、そもそもジャケットが必要のない様な世の中だったら、僕たちは物作りをしない。昨今は、アウトドアブランドと言いつつも、アパレルメーカーのようなブランドが増えてきていると思う。お客さんに対する説明は抜け落ちて、毎シーズン新しいものがどんどん作られていく。一方で、〈Apple〉なんかはiPhoneを発売する度に記者会見を開いてまで機能を説明し、人々に買うか買わないかを問いている。同じようなことを〈KLATTERMUSEN〉でもしていきたい。ビックブランドを目指すのではなくて、人々が必要としてることに対して最大限の品質で応える。その一方で、地球環境に対しては最小限の影響に抑える。その姿勢はやはり必ず貫いていきたい。

インタビュー KLATTERMUSEN ゴンズ アウトドアブランド

KLATTERMUSENから日本の人々に伝えたいことは何かありますか?

何故〈KLATTERMUSEN〉を着ているかということを説明できるような人たちに是非着てもらいたいね。日本人に限らずそういった知識を知りたがっている人たちを求めているし、恐らくそうでない消費者は〈KLATTERMUSEN〉を求めないと思う。自分の哲学とブランドの哲学が一致しないと消費者は買わないと思うので。そういったお客様を一人ずつ増やして、ファンが増えていけばいいなと思っているよ。

その他、ファッション関連の最新トピックはこちらよりご確認を。

[問] INS CO.,LTD.
Tel:0120-900-736

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