那須川天心が必殺の胴回し回転蹴りで宿敵・スアキムにTKO勝利
サイヤ人のようにみるみる強くなる……神童の武器である“脚”をあえて封印し、ムエタイ王者相手に圧巻のインファイトを披露
那須川天心が、7月21日(日)に『エディオンアリーナ大阪』で開催された「RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA」に出場し、Suakim PK Saenchai(スアキム・PKセンチャイムエタイジム)と対戦し、3回TKO勝利を収めた。
2018年2月の「KNOCK OUT FIRST IMPACT」ぶりの再戦となった両者は、1回からエンジン全開でハードなパンチの応酬を繰り広げる。Suakimは打たれ強さとパンチ一発の重みに定評のあるムエタイの権威『ルンピニースタジアム』認定スーパーフェザー級王者だが、那須川はそんな強敵にも物怖じせず、この日は持ち前の“脚”を封印し、打ち合う構えを見せた。勢いがさらに加速した最終回、Suakimを仕留めたのは必殺の胴回し回転蹴り。タイミングよく相手の額にヒットさせ、Suakimは流血がおさまらず、3回1分13秒TKO勝ち。決勝に危なげなく駒を進めた。
しかし、試合後の会見では「中で戦おうと思いすぎてしまった、危ないパンチをもらった」と反省。だが、それは裏を返すとインファイトを得意とする相手と打ち合っても勝てるという強さの証明でもある。また、インタビュー中には体感が強くなってきたことを明かし、ファイターとしての身体にさらなる磨きがかかっているとも。一戦一戦力をつけ、強くなる……那須川はまさに戦闘民族サイヤ人のような存在だ。9月16日(月・祝)に『幕張メッセ』で開催される志朗との決勝戦を控え、神童が満面の笑みで王手をかけた。
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