Interviews:注目の若手モデル UTA が憧れのNBA選手 ケンバ・ウォーカーに訊く お気に入りの Air Jordan モデルから日本のファンに向けたメッセージまで

モデルとバスケット選手を両立するUTAが日本初上陸を果たしたNBA屈指のポイントガードを直撃

スポーツ 
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去る2019年5月末日から6月初頭にかけ、来季よりNBAボストン・セルティックスでプレーするKemba Walker(ケンバ・ウォーカー)が初来日を果たした。Kembaは、2011年のドラフト1巡目9位指名でNBA入り。以来、Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)が筆頭オーナーを務めるシャーロット・ホーネッツ(旧ボブキャッツ)にて8年間を過ごし、リーグを代表するポイントガードへの階段を駆け上がる。ベテランの域に差し掛かった2018-19シーズンは、プレイオフ進出こそあと一歩及ばなかったが、キャリアハイとなる1試合での60得点、平均25.6点を記録、オールスターゲームでのスターターおよびオールNBAサードチーム選出など、個人としてはキャリア最高のシーズンを過ごしたといえるだろう。日本滞在中は「NBA Finals public viewing party hosted by Rakuten TV」を皮切りに、東京の原宿や浅草でのファンとの交流や日本文化の体験を満喫。分刻みのスケジュールをこなすKembaであったが、『HYPEBEAST』は幸運にも彼へのインタビュー機会に恵まれた。今回はやや趣向を変えて対談形式を採用、現在注目の若手モデル、UTA(ウタ)こと内田雅樂をインタビューアーとして抜擢。現在21歳のUTAは、小学校5年生からバスケットボールに打ち込み、高校からアメリカへ留学。現在もカリフォルニア州の大学や国内最高峰ストリートボール大会であるALLDAYなど様々なシーンでプレーを続けている。そんなUTAにとってKemba Walkerは憧れのNBA選手のひとり。好きなバッシュから〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉アスリートとしてのメンタリティ、カレッジ時代の思い出、日本の印象まで様々な質問に答えてもらった。(※本企画はセルティックスへの移籍発表前に実施)

UTA(以下、U):Jordan BrandのCMに登場する言葉にあるように、Michael Jordanは失敗を恐れず挑戦することで数々の偉業を成し遂げましたが、Jordan Brandのアスリートにとってチャレンジ精神はどのような意味を持ちますか?

Kemba Walker(以下、K):人生って山あり谷ありだけど、(障害や壁などを)どう乗り越えて行くか次第だと思う。苦難は必ず訪れるものだけど、逆境のなかで先に向かってどう進めていくかが全てさ。人生はいつも完璧というわけにはいかないから、苦難を克服すること(挑戦する精神)が大きい意味を持つと思う。

U:Jordan Brandの看板選手として世の中に伝えたいメッセージはありますか?

K:そうだね。僕が(子供たちや観客たちに)伝えたいことは、夢や目標に向かっている自分に対して、周りの人から“君には出来ない”と絶対言わせないでほしい。僕がプロになったばかりとき、当時世間の人々から“これはあいつに出来ない”、“それは無理でしょ”と言われたり、疑問を持たれたりしたものさ。だけど、僕は人一倍に努力してきた。一生懸命頑張れば、目標や夢を成し遂げられるチャンスは誰にだって与えられるものだと思う。“おまえはダメだ”と周りに言わせるな。しっかりと(自分はやれるという)気持ちを持てば君にも必ず成し遂げられるさ。

U:Ray Allen(レイ・アレン)をはじめ、Rip Hamilton(リチャード・ハミルトン)、Mike Bibby(マイク・ビビー)、Carmelo Anthony(カーメロ・アンソニー)など歴代のJordan Brandアスリートは多くのPEモデルを与えられてきましたが、印象に残っているモデルはありますか?また、どの選手のPEシリーズがベストだったと思いますか?

K:Meloのモデルかな。高校時代は毎日のように履いてたんだ。彼の大ファンだったからね。Meloはいつでも僕の大好きなプレーヤーさ。

U:Air Jordan 12が1番のお気に入りと聞きましたが、近年は10を良く履かれていますね。今はどちらのモデルが好きですか?

K:そうだね。12は間違いなく僕の大好きなAir Jordanさ。だけど、プレーをするときは10をよく履いてるよ。すごく履き心地がいいんだ。とても楽だし。試合で出ることが増えれば増えるほど、僕には12が重ったくて、試合では履けなくなったよ。大学時代は履けたのに……年をとったから残念だけど履けなくなったよ(笑)。

U:Michael Jordanからシューズについて何かアドバイスを受けることはありますか?

K:はは、Jordanからは(シューズ選びに関して)特にアドバイスをもらってないよ。自分が履きたいものを選ぶだけさ。

U:今年は16年ぶりにNBAのプレシーズン試合が日本で開催されます。Kemba選手も海外でのNBA公式戦を経験されてますが、日本のファンにはどのような点に注目して観戦してほしいですか?

K:まず、リーグを代表するふたりのプレイヤー(※)が来日する。James Harden(ジェームズ・ハーデン)はそのスキルを間違いなく披露してくれるだろうし。すごい試合になるさ。日本のファンがそういった機会に恵まれて嬉しいよ。絶対楽しいはず。

※ヒューストン・ロケッツのJames Hardenとトロント・ラプターズを優勝に導いたKawhi Leonard(カワイ・レナード)が来日予定だったが、Leonardはロサンゼルス・クリッパーズへの移籍を発表

U:初来日となりましたが、日本の印象についてお聞かせください

K:最高だね。人々もみんなナイスだし。アジアの国に行ったのは、中国に2回行ったぐらいで、日本は今回が初めて。中国も良かったけど日本では違う印象を受けてるよ。違うけどクールな印象だね。自分の周りでも日本の話をしょっちゅうしていたんだ。僕も日本にいる間、存分に楽しみたいと思う。

U:昨年来日したRussell Westbrook(ラッセル・ウェストブルック)選手は、原宿でのショッピングを満喫していたようですが、日本でやってみたいことはありますか?

K:ショッピングだね。昨日も銀座で買い物をして来たよ。良い買い物ができたし、凄い楽しかった。日本にいる間は、ひたすらにショッピングを楽しみたいね。

U:日本人のスニーカー好きはアメリカでも有名かと思いますが、日本のファッションシーンについてどのようにお考えですか?

K:それこそまさに僕がショッピングをしたい理由さ。とても素晴らしいと思う。昨日買い物をしていたとき、行き交う人がそれぞれ違うスタイルだったのに気がついたんだ。(自分の地元の)ニューヨークを思い出させたね。様々なスタイルを持つ人が共存してて、彼らのスタイルを覗いたり、それが楽しいところだと思う。

U:バスケの話に戻りますが、今季は大活躍のシーズンでしたね、1年を振り返っていかがでしたか?

K:今シーズンは自分にとって特別なものとなったよ。特に、オールスターの先発やオールNBAサードチームに選ばれたことは、僕にとって信じられない瞬間だったね。今までの努力を活かせるチャンスができて、とても嬉しいよ。僕だけじゃなく、一緒にコートを走った選手たちみんなにとっても特別な1年になったと思う。

U:来シーズンに向けたゴールは?特別何か取り組まれていることはありますか?

K:今はとにかくプレーオフという目標にフォーカスしたいね。毎年言っているかもしれないけど、それこそ本当に(目の前にある)取り組むべきことだから。僕のメインゴールは、着実に勝ち星を重ねてプレーオフに出場すること。

U:ちょっと個人的な質問になりますが、僕の高校時代のルームメイトが、あなたのチームメイトであるMiles Bridges(マイルズ・ブリッジズ)選手の親友だったんです。Milesはとても“Goofy(冗談を言って、笑わせたり面白い人)”だと言っていました。ホーネッツのなかで一番“Goofy”なチームメイトといえば誰ですか?

K:間違いなく、Frank Kaminsky(フランク・カミンスキー)だね。

U:本当ですか?

K:そうだよ(笑)。Milesも確かに面白いやつだね。まだ20か21歳だよね? でも、Frankが間違いなく一番“Goofy”だよ。とても面白いやつだよ。

U:2011年のNCAAトーナメントについて聞きたいのですが、優勝以外では、何が一番思い出深い出来事でしたか?

※2011年にコネチカット大学はNCAAを制覇し、Kembaが最優秀選手に選ばれている

K:特にこれだという特別な瞬間はないかな。一瞬一瞬が僕らにとって最高の思い出だから。当時、僕を含めてチーム全員がまだ新入生か2年生だったけれど、チーム一丸となって良い結果を生み出せたんだと思う。

U:当時の僕はまだ中学生でしたが、その試合を観ていたのを覚えています。実は僕が初めて生で観戦したNBAもあなたの試合だったんです。

K:君はいくつ?

U:21歳です。カリフォルニアの大学に在学しています。

K:(自分の年齢を噛みしめるように苦笑いしながら)……。ナイスだね。

U:今日はお会いできて嬉しかったです。残りの滞在も楽しんでください。

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