データが証明する久保建英の“凄さ”
日本サッカー界の至宝が「コパ・アメリカ2019」のピッチで記録したハメス・ロドリゲスやアグエロを凌ぐスタッツとは
日本代表の「コパ・アメリカ2019」参戦は、非常に“実り”のあるものだったように思える。結果だけ見れば2分1敗のグループリーグ敗退だが、森保一監督は若手を中心に招集したメンバーを積極的に起用し、チーム作りへのヒントを得たことだろう。その中でも、久保建英は、ピッチ上で明らかな“違い”をもたらしていた。レアル・マドリード移籍が報じられた直後の大会ということもあり、久保には世界中のフットボールファンたちが熱い視線を注いでいたが、#21は自身のポテンシャルを遺憾なく発揮し、相手を翻弄。そして、彼の見せたクリエイティビティは、データでも証明されることとなった。
『Opta』の調べによると、久保はグループリーグ終了時点の段階で、オープンプレーからのラストパス本数で大会最多となる8本を記録。これはAlexis Sanchez(アレクシス・サンチェス)やJames Rodriguez(ハメス・ロドリゲス)、Sergio Aguero(セルヒオ・アグエロ)ら、南米の強豪国でエースを担う選手たちを上回る数字である。また、エクアドル戦ではラストパス7本に加え、3本のシュートを放ち、1試合でのシュート関与数で全体3位にランクイン。さらに、そのエクアドル戦では、味方から受けた31本のトラップのうち、55%を前方向にトラップ。厳しいプレッシャーを受ける前線で叩き出したこの数字は、ゴールへ向かう姿勢はもちろんのこと、彼のポジショニングやもらい方、ボールの置き方のスキルの高さを表している。
再びスペインの地に旅立つ久保は、今後どのような成長を見せてくれるのだろうか。日本サッカー界の至宝に、期待は膨らむ一方だ。
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