Amazon が Apple や Google を抜き去り“世界で最も価値のあるブランド”に
12年に及ぶテクノロジーブランドの支配に終止符

先日〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉が2019年度の“世界で最も価値のあるラグジュアリーブランド”に輝いたニュースをお伝えしたが、世界最大規模の広告代理店「WPP」と、その調査・コンサルティング業務を担う「KANTAR(カンター)」による“世界のブランド価値ランキングTop100”の総合ランクもチェックしてみよう。
堂々第1位の栄冠を手にしたのは「Amazon(アマゾン)」。同社のブランド価値は前年比52%増となる3,155億ドル(約34兆2,000万円)。そして、3,095億ドル(約33兆5,600万円)の「Apple(アップル)」、3,090億ドル(約33兆5,088万円)の「Google(グーグル)」が2位、3位と続く。“BrandZ”のグローバルヘッドであるDoreen Wang(ドリーン・ワン)は、次のように述べている。「昨年、Amazonのブランド価値が約1,080億ドルという驚異的な成長を見せたことは、ブランド各社が個々のカテゴリーや領域に縛られなくなってきていることを物語っています。テクノロジーが持つ柔軟性により、Amazon、Google、Alibabaなどのブランドでは、消費者との接点が複数にわたる幅広いサービスの提供が可能になり、そのサービス間の境界はあいまいになってきています。こうしたブランド各社は、自らのコンシューマーエクスペリエンスや専門技術を利用して、ビジネスサービスの境界を越え、新たなブランド成長の機会を生み出そうとしています。既成概念を打ち破るエコシステムモデルは、各地で成功を収めつつあります。アジア地域の、特に消費者のテクノロジーへの対応力が高い国では、企業が自社のブランドを人々の日常生活のあらゆる側面に組み入れようとしています」
過去12年間、このランキングは「Apple」と「Google」がトップの座を争ってきたが、ついにその2強を「Amazon」が抜き去る形となった。同社は昨年から約1,080億ドル(約11兆7,110万円)を上乗せしているが、その驚異的な成長の背景にはサービスの多様化があり、自動運転車を手がけるベンチャー企業「Aurora(オーラ)」、電気自動車メーカー「Rivian(リヴィアン)」、配送システム“Amazon Air”、飛行機事業、オンライン薬局『PillPack(ピルパック)』の買収、フードデリバリー“Deliveroo”への出資などが原動力となっている。
BrandZ™ 世界で最も価値のあるブランドTop100
Amazon – 3,155億ドル
Apple – 3,095億ドル
Google – 3,090億ドル
Microsoft – 2,512億ドル
Visa – 1,779億ドル
Facebook – 1,590億ドル
Alibaba – 1312億ドル
Tencent – 1309億ドル
McDonald’s – 1304億ドル
AT&T – 1084億ドル
Amazon overtakes Google and Apple to be the world’s biggest brand after value jumps 52% in a year to $315 billion https://t.co/Ghp5lGs5M4
— Daily Mail US (@DailyMail) June 11, 2019
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