史上最悪のマルウェア6つに感染したノートPCの価値は驚愕の1億円超え?

世界で最も高価なウィルス

テック&ガジェット
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5月27日(現地時間)、世界で最も危険なウィルス6つに感染したノートPCが、とあるネットオークションにて100万ドル以上(約1億3000万円)で落札された。“The Persistence of Chaos(混沌の持続)”と名付けられ、芸術作品として競売にかけられたこのノートPCは、インターネット世界に潜む抽象的な脅威を訴えかけている。

この作品を製作した芸術家のGuo O Dong(グォー・オー・ドン)氏は、 アメリカのテック系メディア『The Verge(ザ ヴァージ)』でのインタビューにて「デジタル世界の中での攻撃が我々に物理的にどのような害を及ぼすのかを表現したかった。コンピューター上で起こる問題(マルウェアの感染)なんて、実際に我々の世界に影響を及ぼすことはないという間違えた認識を壊し、その危険性を目に見える形として人々に伝える為、この作品を製作しようと思った」と本作品を製作したきっかけについてコメント。

この作品は「Samsung(サムスン)」が2008年に発売したNC10-14GBというモデルがベース。史上最も悪名高いといわれる“ILOVEYOU(アイラブユー)”をはじめ、“MYDoom(マイトゥーム)”、“SoBig(ソービッグ)”、“Dark Tequila(ダークテキーラ)”、“BlackEnergy(ブラックエナジー)”や“WannaCry(ワナクライ)”といった6つのマルウェアが意図的に設置されている。これらマルウェアは、世界中で約950億ドル(およそ10兆円)もの金銭的被害をもたらしたという。

“The Persistence of Chaos(混沌の持続)”は、あらゆる実害のない形のアートとして、急速にデジタル化していく現代社会において大きな脅威となっているウィルスの危険性を伝える強いメッセージが込めらている。

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