House Inside a Rock ー 巨大岩石にコンクリート厚板を組み込んだミニマルな居住スペース

世界遺産にも登録されている紀元前1世紀に存在したサウジアラビアの古代都市、マダイン・サーレハにインスパイア

デザイン
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上海を拠点に活動する建築家のAmey Kandalgaonkarがデザイン/3Dレンダリングした『House Inside a Rock(岩の中の家)』は、自然界に存在するような巨大な岩にミニマルなコンクリート製厚板を幾何学的に埋め込んだ、自然と人工物の調和を象徴するような建造物である。デザインのインスピレーションの源は、紀元前1世紀から紀元1世紀頃のものを中心とする古代都市で、2008年の第32回世界遺産委員会で世界遺産リストに登録されたアル=ヒジュルの考古遺跡、マダイン・サーレハの墓跡群だ。

Kandalgaonkarは、風化による経年変化によって生まれた不規則性を持つ巨大岩石を、直線的で人工的なコンクリート厚板で切り取り、モダンなひねりを加えている。Kandalgaonkarはこの作品について、「マダイン・サーレハに存在する複雑な岩の集合群に目を向けると、独特なビジュアルバランスを生み出すために、シンプルな平面とキューブを巧みに使用していることに気がつきました。私は、彫刻的なプロセスを踏んで、3Dソフトウェアで岩を作り出すことからスタートし、その後、岩の中に住居をインサートしました。可能な限りミニマルでありながら視覚的なインパクトを維持しつつ、鳥瞰した際にその構造がわかるような設計になっています」と説明している。

『House Inside a Rock』のビジュアルは、上のフォトギャラリーから。彼のそのほかの作品が気になる方は、@ameyzing_architectのプロフィールページをチェックしてみてほしい。

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