川久保玲が2019年のイサム・ノグチ賞を受賞

本文中では〈CdG〉の創設者の受賞コメントをご紹介

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COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)〉のデザイナー・川久保玲が、2019年のイサム・ノグチ賞を受賞する。

ニューヨークの『ノグチ美術館』から贈られる同賞は、革新性、国際意識、そして東西の文化交流へ対する貢献を讃えるものであり、過去には杉本博司、安藤忠雄、藤沢直人らがこの栄誉を授与されてきた。

1982年に世界を震撼させた“黒の衝撃”以降、〈COMME des GARÇONS〉は孤高の存在であり続けてきた。そして、川久保氏はブランド展開のほか、セレクトショップという概念を超越した権威『Dover Street Market(ドーバー ストリート マーケット)』を生み出し、店内のインテリアデザインも一身に手がけ、今なおファッションをファッション以上の存在へと昇華させている。『ノグチ美術館』は日本ファッション界の巨匠の受賞理由について、「美しさの概念のみならず、ファッションのあるべき姿にも絶えず追求を続け、イサム・ノグチのように、デザインと芸術は本質的に似て非なるものという考えに立ち向かってきました」とコメントしている。

「私はアーティストでも、建築家でも、ましてやプロダクトデザイナーでもありません」、川久保氏は自身についてそう語る。そして、「私はいつも過去に存在しない、何か新しいものを探し求め、それをビジネスにしてきました。決して妥協することなく新しいものを生み出すこと、これは簡単に受け入れられることではありません。私は保守的な考えや権力と絶えず戦い続けなければいけないのです。私はノグチ氏が1970年の大阪・日本万国博覧会で披露してくださったことを覚えております。あまりに新し過ぎて、当時はそれを受け入れることができませんでした。あの時の感覚は今でも変わっていません。私はもっと、もっと、戦い続けます」と今後も現役であること、そしてさらなる高みを目指すことを誓った。

なお、受賞式は5月2日(現地時間)に『ノグチ美術館』で行われる。

この機会に、川久保氏が1983〜1993年にかけてデザインしたファニチャーコレクションをプレイバックしてみてはいかがだろうか。

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