“平成最後の東京コレクション” JieDa 2019年秋冬ランウェイを舞台裏からレポート

東京のプライドを背負い、真のモード×ストリートを体現した熱量溢れるアグレッシブなコレクションに密着

ファッション 
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先週末に閉幕した「Amazon Fashion Week Tokyo 2019 A/W(AFWT)」の中でも、初参戦の〈JieDa(ジエダ)〉には、〈ANREALAGE(アンリアレイジ)〉や〈HYKE(ハイク)〉に匹敵するほどの注目が集まった。『KIKUNOBU(菊信)』と同じく、2007年に藤田宏行がスタートしたドメスティックレーベルは、〈Vetement(ヴェトモン)〉や〈Gosha Rubchinskiy(ゴーシャ ラブチンスキー)〉がセンセーショナルなデビューを果たす遥か前から、モードとストリートの垣根を取り払うスタイルを提案してきた。

2019年秋冬コレクションはレイブカルチャーをテーマに、東京らしいミックス感のある世界観を構築。それはひとつのアイテム上のみならず、タイダイのパーカーにテーラードを羽織るなど、スタイリスト・高橋ラムダらしい前衛的なコーディネート、そしてストリートキャスティングした純度の高いモデルたちにより、一層アグレッシブさを増して観客にぶつけられた。

コレクションを俯瞰すると、アシンメトリーなどの非対称なギミックが生み出す違和感にグッと心を掴まれる。ダメージ加工を施したレザージャケットにドッキングされたメタリックなポーチ、左右の身頃でデザインを切り替えたダブルブレストのテーラードジャケット、生地の濃淡でもコントラストを生み出したパッチワークデニムはその最たる例であり、アイテム一点一点の個性と癖の強さに、藤田氏の真骨頂を感じた。

〈JieDa〉のランウェイは、今年の「AFWT」で最も熱量に満ち溢れ、純粋なモード×ストリートを体現してくれるものだった。ショーの最後に挨拶に出てきた藤田氏の背中には、“平成最後の東京コレクション”の文字が。そんなユーモラスな締めくくりも実に〈JieDa〉らしい。

ストリートスナップやランウェイ画像など、「AFWT」に関するその他のトピックスは、こちらから。

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