Apple が3月25日のスペシャルイベントで発表した4つの新サービスまとめ
世界中の人々のライフスタイルを大きく変え得る計4つの新サービスをチェック
先日お伝えした通り、3月25日(現地時間)に米カリフォルニア州クパチーノの『Steve Jobs Theater(スティーヴ・ジョブズ・シアター)』にて開催をされた「Apple(アップル)」によるスペシャルイベント、“It’s a show time.(イッツ ア ショータイム)”。楽しげな名前が冠された同イベントでは新型iMacや新型iPad mini、新型AirPodsなどの発表が期待されていたものの、ご存知の通りそれらはイベントを待たずしてゲリラリリース。それでは“It’s a show time.”で何が行われたかといえば、デバイスなどのハード類の発表ではなく、サイショから最後まで新サービスの嵐。世界中の人々のライフスタイルを大きく変えることになるかも知れないその4つの新サービスの概要を以下よりザックリと確認しておこう。
Apple TVアプリ(Apple TV+ & Apple TV Channels)
アップデートされる『Apple TVアプリ』内で利用できる新たなサービスとして発表されたのが“Apple TV+(アップル TV プラス)”と“Apple TV Channels(アップル TV チャンネル頭)”。アップデートされた新『Apple TVアプリ』は「Apple」製品だけじゃなくFire TVなどといった他社製品にも対応し、これまであの黒い箱の中でしか存在し得なかった『Apple TV』がハードウェアの垣根を超えて世界を席巻することになる。
新サービスの“Apple TV+”は、かねてより噂を集めていた「Apple」による月額制動画配信サービス。“Apple TV+”においてはもちろん「Apple」独自製作の動画コンテンツも配信され、スタート段階で100カ国以上で提供されるとのこと。また“Apple TV Channels”は、アメリカのケーブルTVチャンネルを視聴できる月額サービスで、将来的には100カ国以上で提供予定。
アップデート版『Apple TVアプリ』のローンチは2019年5月。日本国内におけるアップデートのタイミングだが、“Apple TV+”の日本語版公式Webページによれば“この秋、登場”とのこと。
Apple Card
“Apple Card(アップルカード)”は、「Apple」が「Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)」および「MasterCard(マスターカード)」と提携して誕生したクレジットカード。iPhone内にある標準アプリ『Wallet』内に組み込まれる“Apple Card”はApple Pay経由での使用が基本。そしてクレジットカードといえばの“Daily Cash”なる還元サービスもあり。そしてApple Payに対応してない店舗やECサイトでも対応できるように物理的なチタン製カードも存在し、このカードのデザインがとことんスムースでカッコいい。
物理カードに表記されるのは使用者の名前のみで、カード番号や有効期限、CVV番号に署名欄すら存在しないとのこと。サービスの提供開始は2019年夏からとされているものの、期待したい日本国内での展開の有無は不明。
Apple Arcade
“Apple Arcade”はゲームのサブスクリプションサービス。つまり定額を支払えば好きなゲームが遊び放題となり、『ファイナルファンタジー』シリーズの父こと坂口博氏や、『シムシティ』のWill Wright(ウィル・ライト)など、多数の著名ゲームクリエイターたちによる作品を含む100以上のタイトルが提供される予定。広告やアプリ内課金が存在しないという点もかなり大きなポイントではないだろうか。2019年秋ごろより150ヵ国以上で提供開始とされ、まだその定額の金額やプランなども不明だが、こちらも日本語版公式Webページによれば“この秋、登場”とのこと。
Apple News+
『Apple News+』は、iOS9で英語圏内のみで登場した「Apple」によるニュースアプリ『Apple News』の拡張版。月額9.99USドルで新聞などのコンテンツに加えて300誌以上の雑誌が読み放題になる。『Apple News+』はアメリカとカナダでは発表と同時に展開スタート、2019年秋以降からはオーストラリアやイギリスでも展開となる予定だが、残念ながら日本展開は未だ不明。
発表されたものの中でチタン製クレジットカードが唯一物理的に形として存在するものであり、新サービス発表の嵐であった今回の「Apple」によるスペシャルイベント。現時点で日本上陸が決定しているのは“Apple Arcade”と“Apple TV+”の2つで、どちらも今秋展開と少々寂しい気持ちも拭いきれないが、まずは数ヶ月後のそのローンチを楽しみに待とう。
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