UPDATE:Nike が崩壊したザイオン・ウィリアムソンのバッシュについてコメント
129kgの巨体を支えるには、PGモデルでは厳しかったか……(UPDATE:ご意見番のバークレーも今件についてコメント)
NBAのレジェンドScottie Pippen(スコッティ・ピッペン)に、“Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)以来の逸材”と言わしめたZion Williamson(ザイオン・ウィリアムソン)。
そのZionが出場する試合のチケット価格が異様なまでに高騰しているニュースをお伝えしたばかりであるが、LeBron James(レブロン・ジェームズ)以降、今後のバスケ界を背負って立つであろう未来のスーパースターに不運が襲う。2月20日(現地時間)に行われたノースカロライナ大戦の試合開始わずか40秒、バスケットに向かうZionのバッシュに異変が。ミッドソールに亀裂が入り、そのまま剥がれるような形で分解される事態に……。Zionはそのまま体勢を崩して膝を負傷。デューク大学を率いる“コーチK”ことMike Krzyzewski(マイク・シャシェフスキー)によると、軽度の捻挫ではあるものの、Zionの復帰時期については現在のところ未定。
当然、Zionが履いていたバッシュに注目と非難が集まるが、そのモデルはPaul George(ポール・ジョージ)のシグネチャーである〈Nike(ナイキ)〉PG 2.5。そして今件に関して〈Nike〉もコメント。「我々は当然心配していますし、Zionの速やかな回復を願っております。当社の製品においては品質と性能が最も重要です。このようなケースは稀な出来事ですが、問題の特定に努めます」という旨を述べている。Zionの129kgの巨体を支えるには、Paul Georgeモデルよりも、LeBronなど他のモデルの方が適していた感も否めない……。
UPDATE(2019/2/22):Paul George(ポール・ジョージ)も今件について懸念しているようで、Zionの速やかな回復を願うと同時に、何が起きてこのような事態になってしまったのか、〈Nike〉に自ら確認したことを明かした。「僕のシューズはカレッジだけでなく、NBAでもたくさんの選手が履いているし、うまくいっている。何がどのようにして起きたか僕自身が把握する必要はないけど、自分が知る限り、このようなことが起きたことはないから、タフな状況だね」と語った。Georgeの言う通り、PGシリーズはプレイヤー間での評価も高く、実際にNBA内でも愛用者が多い。さらにGeorgeは2014年に復帰が危ぶまれるほどの深刻な足首の怪我をしていることもあり、自身のシグネチャーに起きてしまった不運な事故がより一層気になることであろう。
UPDATE(2019/2/25):NBAの御意見番であり現役時代は〈Nike〉一筋だったCharles Barkley(チャールズ・バークレー)も口を開いた。「Nikeについて批判しようとする奴らが不愉快だ。そうさ、俺はNikeに雇われている。シューズに問題があったことはない。俺たちはベストなシューズを提供され続けている。今、彼が同じものをずっと履き続けてたって噂になっているけど、それはやっちゃダメだ。俺は毎週変えてたし、Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)は毎試合新品のものを履いていたからね。俺はNikeのシューズを信じている」という旨のコメントを自らが解説を務める『NBA on TNT』にて残した。お気付きになった方もいるかもしれないが、確かにZionの壊れたバッシュはやや履き込まれた様子が伺える。Barkleyの言う通り、200cm、100kgを超える大男たちが飛んだり跳ねたりするNBAにおいて、同じバッシュを1シーズン履き続けるということは稀。Jordanのように毎試合変える選手もいれば、数試合毎に新品を下ろすプレイヤーが大半を占めるだろう。余談になるが、昨今、製造から年月の経過したレアキックスを試合で着用する選手が増えてきているが、同じような事故に繋がるので、手遅れになる前にある程度規制するべきなのかもしれない。
あわせて、NBAオールスター2019の試合結果もおさらいしておこう。