仏ラグジュアリーグループ Kering が Moncler を買収か?

競合「LVMH」への対抗策として〈Moncler〉の買収を検討

ファッション
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Gucci(グッチ)〉や〈Balenciaga(バレンシアガ)〉などを擁するフランスのラグジュアリーグループ「Kering(ケリング)」が、高級ダウンウェアブランド〈Moncler(モンクレール)〉の買収を画策しているとの噂が浮上。ニュースサイト『Bloomberg』によると、統合をめぐり両社の上層部による予備協議が行われたが、現時点で買収が成立するかは不明とのこと。

〈Moncler〉は実店舗を世界中で展開し、中でも49店舗を持つ中国で好調に売り上げを伸ばしている。今年同社の株価は33%上昇し、ブランドの市場価値は約110億ドルに達した。また、第3四半期累計期間の売上高でも12%増となり、その大きな要因として、藤原ヒロシをはじめとした世界中のクリエイター陣を招聘して展開する一大プロジェクト“Moncler Genius(モンクレール ジーニアス)”にあるとしている。同社の買収交渉において、〈Moncler〉のCEOであり、株式22.5%を保有するRemo Ruffini(レモ・ルッフィーニ)が鍵を握るようだ。

上述の〈Gucci〉〈Balenciaga〉に加え、〈Saint Laurent(サンローラン)〉〈Alexander McQueen(アレクサンダー・マックイーン)〉〈Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネッタ)〉などのそうそうたるブランドを傘下に収める「Kering」であるが、『Bloomberg』によると、今年上半期における同社の営業利益4分の3を〈Gucci〉が占める状態にあるという。新たなブランドを傘下に抱えることで、そうした〈Gucci〉への依存体制から脱却し、ビジネスの安定を図りたいのでないだろうか。さらに、先日競合他社の「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」が〈Tiffany & Co.(ティファニー)〉を162億ドルで買収したことも本件に大きく影響しているようだ。

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