JAY-Z がキッズ向けのヒップホップグッズを販売するオーストラリアの会社を訴える

自身の楽曲が無断引用されたとのこと

ミュージック
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去る2019年7月、米経済誌『Forbes(フォーブス)』が発表した“世界で最もリッチなラッパーランキング”の最新版にて、見事に1位の座を獲得していたヒップホップ界の帝王こと、JAY-Z(ジェイ・Z)。本業の音楽制作のみならず、レーベル運営、映画の制作、スポーツ選手の代理エージェント、アパレルやシャンパン事業など、様々なビジネスを手がける実業家として活躍している彼であるが、先日、著作権侵害の疑いで、とあるオンラインショップを告訴していたことが明らかになった。

訴えられたのは、オーストラリア・シドニーを拠点とし、ヒップホップをコンセプトにしたキッズ専用のアパレル/グッズを展開している〈The Little Homie(ザ リトル ホーミー)〉。『The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』の報道によると、JAY-Z側は〈The Little Homie〉の販売している子供向けのアルファベット絵本『AB to Jay-Z』に、自身の名前と楽曲が無断使用されているとして権利侵害を主張。また、JAY-Zを代理人を務める法律チームは、2018年から〈The Little Homie〉に同絵本を販売しないように要求していたものの、同社はそれを無視し、販売を継続し不当に利益を得ていたとしている。

〈The Little Homie〉が無断使用しているという問題の曲は、JAY-Zが2003年にリリースしていた曲“99 Problems”。同社が販売している『AB to Jay-Z』の裏面には、“If you’re having alphabet problems I feel bad for you son, I got 99 problems but my ABC’s ain’t one!”というフレーズが書かれており、JAY-Z側は、該当曲の歌詞から“Alphabet”や“ABC”といった単語を入れ替えただけの不正流用と訴えているのである。

ちなみに今回問題となったこの本。アルファベットごとに、それぞれ異なるラッパーのイラストと共に、名前と代表曲の一部が書かれており、JAY-Z以外にも、The Notorious B.I.G.(ノトーリアス・B.I.G.)、Eminem(エミネム)、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)なども登場している。JAY-Z側は、損害賠償を要求する予定だが、賠償金額などの詳しい情報は明らかにしていない。今後の展開が気になる方は、アップデートに注目していこう。

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