今最も注目したい東京の古着屋 8 選

未来のヴィンテージシーンを担う東京の古着屋8ショップをご紹介

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ファッション 

1990年代初頭のブームからおよそ30年、いまや日本における重要なカルチャーのひとつにまで成長したヴィンテージシーン。近年、ますます加速する人気と比例するかのように、東京には新しいヴィンテージ・ショップが次々とオープンしている。“老舗”と言われる名店や大型店それぞれにも魅力はあるが、よりオーナーとの距離感が近いショップや若い世代がオープンした新しいショップにこそ、これからのヴィンテージファッションのヒントがあるのではないだろうか。さらに言うと、ファッションのトレンドを作り上げる次世代の感性こそが、これまでのヴィンテージの見方を大きく変える気がしてならない。

今回は、“HYPEBEAST City Guide(ハイプビースト・シティガイド)”東京編の第4弾として、近年オープンした注目すべきヴィンテージショップをピックアップ。実際に足を運ぶことでヴィンテージに対する価値観やファッションの楽しみ方を変えてくれる8ショップが揃った。

Agitation Free

大阪と原宿に店舗を構えるヴィンテージショップの名店、『Pigsty(ピグスティ)』から独立した山下健悟氏がオーナーを務める中目黒の『Agitation Free(アジテーション・フリー)』。今年で5年目を迎えたこのショップは、“古いものでも現代にハマる”ことを多くの人に伝えたいという想いがセレクトに色濃く反映されており、年に5回は足を運ぶというアメリカで買い付けられたヴィンテージ古着が山下氏の審美眼によってモダナイズされている。だからこそ、現代のスタイルに合わせても古臭さを感じさせない。とくに影響を受けたという1960~1970年代モノをはじめ、ディテールやシルエットにもこだわりを持つ山下氏ならではのアイテムが、メンズ/ウィメンズともに数多く並ぶ。服だけでなく、店内に飾られたオブジェやアート、1960~1970年代のクラウトロックのBGMにも強いこだわりを持つなど、空間の至るところで広義の意味での“ヴィンテージ”に対するセンスの良さを感じることができるだろう。

住所:東京都目黒区上目黒2-16-11 宮川ハウジング102
Tel:03-6886-1411
営業時間:月~金 14:00~22:00 / 土日 12:00~21:00
定休日:不定休
Instagram:@agitationfree_nakameguro

MUD

原宿のヴィンテージ・ショップ『SPROUT 2nd(スプラウト・セカンド)』『BUD(バッド)』で約9年間もの経験を積んだオーナー 石橋卓氏がオープンした『MUD(マッド)』は、今年下北沢にオープンしたばかり。すでに全国からヴィンテージフリークが集まるというこのショップは、レギュラー古着からヴィンテージ古着まで、多種多様なスタイルを持った多くの人が楽しめる幅広いラインナップが特長だが、バンドTをはじめ、どこか石橋氏のルーツであるロックカルチャーの匂いを感じることもできる。「ヴィンテージを通してその人のファッションに刺激を与えながら、“服を着る”という楽しみを伝えたい」という想いから、これまでヴィンテージ古着に触れてこなかった若い世代に、商品をひとつひとつ丁寧に教えてくれるのもポイント。コミュニケーションを大切にする石橋氏の優しい人柄に触れることで、ヴィンテージを“着ること”の楽しみを発見できるだろう。

住所:東京都世田谷区北沢2-33-2
Tel:03-5738-8877
営業時間:月~日 12:00~21:00
定休日:不定休
Instagram:@1___mud___1

STRANGER

Jim Jarmusch(ジム・ジャームッシュ)監督の映画『STRANGER THAN PARADISE(ストレンジャー ザン パラダイス)』(1984年)から名づけられた池ノ上の『STRANGER(ストレンジャー)』。オーナーの岩尾修平氏のルーツである映画や音楽、ストリートカルチャーの空気を感じられるこのショップには、年代やジャンルに捉われない各々の時代のクールなヴィンテージ古着がセレクトされている。“人が着てどうか”を最も大切にする岩尾氏のスタイルも魅力のひとつで、店を訪れてその着こなしを一目見れば、ヴィンテージ古着をスタイリングに取り入れるための自由なアイデアを得ることができるだろう。国内の若いミュージシャンたちがこのお店に通う理由もそこにある気がする。白を基調とした広々とした空間、コーヒースタンドのようなカウンターデザインなど、どこかニューヨーク・ブルックリンのようなムードが漂うのもこのショップらしさ。岩尾氏が注目するフォトグラファーやアーティストの個展も定期的に開催されている。

住所:東京都世田谷区代沢2-36-26-208
Tel:03-6337-3766
営業時間:火~日 14:00~22:00
定休日:月
Webサイト:strangerclothing.tumblr.com
Instagram:@strangerclothing

VELVET

もともとファッション雑誌の編集者だった高相朋基氏が、もっと洋服に寄り添える仕事をしたいと4年前に下北沢にオープンしたのが『VELVET(ヴェルヴェット)』。扉を開けた瞬間に背筋が伸びるような独創的な空間には、高相氏がそのときの気分で買い付けてくるというトレンドにとわれることのないヴィンテージ古着が並ぶ。前職の経験を活かし、ショップの世界観を表現するための写真集を自ら制作したり、ヴィンテージに精通する〈Needles(ニードルス)〉〈TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタ ザソロイスト)〉〈SUNSEA〉〈Midorikawa〉といったドメスティックブランドを取り扱うのもこのショップならでは。“来た人それぞれが好きなように感じてくれればいい”という想いのもと、単なるヴィンテージショップでは括れない、唯一無二の世界観を堪能できる希少な場所だ。

住所:東京都世田谷区北沢3-26-3 スズランビル 1F
Tel:03-6407-8770
営業時間:月~日 13:00~21:00
定休日:不定休
Webサイト:velvet.pw
Instagram:@velvet_shimokitazawa

PALETOWN

近年注目を集めている幡ヶ谷というローカルなエリアに店舗を構える『PALETOWN(ペールタウン)』には、なんとも言えない温かみと、ふと立ち寄りたくなる魅力がある。それはセレクトにも反映されており、「買い付け時に目にしたその土地土地で生活している人たちの着こなしがスタイルサンプルです」とオーナーの谷川氏が語ってくれたように、アメリカの人々の普段着を彷彿とさせるリアルでカジュアルなアイテムが、肩肘張らずにファッションを楽しむことを教えてくれる。さらに、Jeffrey Cheung(ジェフリー・チャン)をはじめとする現地で出会ったアーティストとのコラボアイテムや、現行アーティストのユニークなオブジェ作品、そしてインディミュージシャンたちのカセットテープなどもセレクト。通販をメインに自由度の高いアイテムをセレクトするオンラインプロジェクト『RINSE(リンス)』も運営している。

住所:東京都渋谷区西原2-21-10
Tel:03-6884-8690
営業時間:月~土 13:00~21:00 / 日 12:00~19:00
定休日:不定休
Webサイト:paletown.com
Instagram:@paletown

COUNTER

原宿の人気スケートショップ『PROV(プルーヴ)』の系列店として、今年6月にオープンしたばかりの『COUNTER(カウンター)』には、いわゆるヴィンテージ古着ではなく、トレンドの横乗りカルチャーを感じさせるレギュラー古着が中心に揃う。1980~1990年代の〈L.L.Bean(エルエルビーン)〉〈Eddie Bauer(エディ・バウアー)〉などの老舗アウトドアブランドやいかにもアメリカらしいオールドキャップといった小物のセレクトにも力を入れている。さらに、これから注目を集めるであろうアメリカ発のストリートブランドや、スタイリングのポイントとなるようなユニークなスーベニアTシャツなども手に入れることができる。店内奥には、店長の柳澤氏が影響を受けたという90年代のアメリカ映画のVHSやリキュールボトルが並ぶカウンターが併設されており、買い物をしながらコーヒーやお酒も楽しむことができる。

住所:東京都渋谷区神宮前3-25-10 KOHSAKA ビル1階
Tel:03-6271-5580
営業時間:月~日 11:00~20:30
定休日:不定休
Webサイト:countertokyo.com
Instagram:@countertokyo

I&I STORE

セレクトショップなどが立ち並ぶ渋谷の人気エリア、神南に店舗を構える『I&I STORE(アイ&アイ ストア)』。「“こだわり”がないことが“こだわり”」というオーナー、川島氏の自由なマインドで集められたアイテムは、スケートや音楽といったカルチャーを愛する人々からも人気が高い。1990年代を象徴するアイテムはもちろん、仲間たちが手がけるブランドを取り扱うあたりもストリートで遊んできた川島氏の感覚ならでは。『Grind Coffee Club(グラインド・コーヒー・クラブ)』や『THURSDAY COFFEE STAND(サーズデイ・コーヒー・スタンド)』といった親しい仲間たちによるコーヒースタンドを定期的に招くなど、多くの人が気軽に集えるような空間づくりも新しい。店頭に立つ次世代のスタッフとコミュニケーションを取りながらヴィンテージについて語るも良し、店を訪れた人とたわいもない会話を楽しむのも良し。その名の通り、まさに“I&I”なショップだ。

住所:東京都渋谷区神南1-13-4 フレームインボックスB1F
Tel:03-6424-4994
営業時間:月~日 12:00~20:00
定休日:不定休
Webサイト:iandi-store.com
Instagram:@ini_store

A-WORLD(blueroom / summer of love)

高校、専門学校の同級生だったという20代前半の3人が今年の5月からスタートした『blueroom(ブルールーム)』と『summer of love(サマー オブ ラブ)』の複合ショップ『A-WORLD(A ワールド)』。原宿とは思えないノスタルジックなムード漂うマンションの一室に店舗を構え、『blueroom』が1990年代のファッションシーンを盛り上げた裏原ブランド、『summer of love』が1990年代後期~2000年初期のデザイナーズブランドを扱う。『Boon(ブーン)』や『asayan(アサヤン)』など、90年代に人気を博した雑誌の誌面から当時のカルチャーに関する知識を得るという感覚がじつにユニーク。当時のブランドロゴからサンプリングされたショップロゴや、店内に飾られているSK8thing氏がデザインしたポスターやフライヤーからもその影響力はうかがえる。「裏原ブランドからサンプリングした新しいブランドを作りたい」と今後の展望を語ってくれた3人。上の世代と下の世代の感覚が交差する、要注目のショップになるだろう。

住所:東京都渋谷区神宮前5-12-10 鈴木マンション 303号室
Tel:050-3558-0666
営業時間:火水木 15:00~21:00 / 月金土日祝 13:00~21:00
定休日:不定休
Webサイト:aworld.jp
Instagram:@blue_room___ @___summer_of_love___

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Editor
Ryosuke Kimura
Photographer
Toshiyuki Togashi

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