米老舗デパート Macy’s が毛皮製品の販売を終了すると発表

インハウスラインおよびパートナーブランドの毛皮製品が今後販売を販売されないことに

ファッション
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1851年創業のアメリカの老舗デパート『Macy’s(メイシーズ)』とその子会社である百貨店チェーン『Bloomingdale’s(ブルーミングデールズ)』は、2021年2月までに毛皮製品の販売を終了すると発表した。

この新ポリシーは、『Macy’s』と『Bloomingdale’s』、さらに両社が展開するアウトレット店舗で適応され、インハウスラインおよびパートナーブランドの毛皮製品の販売が行われないことに。また、毛皮製品のメンテナンスサービスを提供している『Fur Vaults』も閉鎖するという。唯一の例外として〈UGG®(アグ)〉のブーツのように倫理性を考慮して調達された牛革とシープスキンを用いたプロダクトは引き続き販売するとしている。

『Macy’s』のCEOであるJeff Gennette(ジェフ・ジャネット)は「過去2年間、我々は消費者とブランドの動向を注意深く追跡し、顧客の声に耳を傾け、毛皮の代替品を研究してきました」とコメントし、本計画に関して以前から水面下で動いていたことを示した。本件に対する動物保護団体からの反応は様々で、一部は同社の対応を賞賛する一方、ファーレス化への動きはビジネス的側面があるのではと疑問を呈する人々もいるようだ。というのも、米国内における毛皮製品市場は現在厳しい状況にあり、金銭的な成功が見込めないビジネスモデルから抜け出すための施策ではないかとの意見が挙がっている。『NBC News』は、米国内での毛皮製品の販売と生産の両方が減少傾向にあることを統計的に示した。さらに、市場調査会社「Euromonitor International」も米国での毛皮製品の売り上げは1999年の7億700万ドル(約767億円)に対して、2019年には5億4700万ドル(約590億円)まで落ち込むと予測している。

2019年10月にはカルフォルニア州で、全米初となる毛皮製品の販売を禁止する法律が成立、さらには〈CHANEL(シャネル)〉〈Gucci(グッチ)〉〈Versace(ヴェルサーチェ)〉といったビッグメゾンも毛皮の使用を禁止する傾向にあるなか、ファッションを取り巻くサステイナブル問題がこれからどのように進展していくか要注目だ。

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