付けた瞬間から圧倒的な没入感を実現する Apple AirPods Pro 先行レビュー
10月30日(木)発売に先駆け、一足早くその使用感をお届け

遂にその公式情報が解禁となった「Apple(アップル)」による左右独立型完全ワイヤレスイヤホン AirPodsの最新モデル AirPods Pro(エアポッズ プロ)。本稿では10月30日(木)発売となる本プロダクトのレビューを一足早くお届けする。
AirPods Proは単なる第3世代ではなく、その名が示す通り、ビジュアルから機能性まで従来のAirPodsとは似て非なるものであり、“デザイン”、“ノイズキャンセリング”、“外部音取り込み”、“没入感のあるサウンド”という4つを軸とする。まずその形状だが、これまでのオープンイヤー型から密閉タイプのカナル型へとアップデート。付属するS〜Lの3つのシリコン製イヤーチップによってサイズ調整が可能となる。iOS 13.2から搭載されている“イヤーチップ装着状態テスト”を利用することで、イヤホンの密閉具合を診断。どのサイズのイヤーチップが最も密閉され、没入感のある音響性能を得られるかを判断できる。全サイズでトライしてみたが、実際にサイズがあわずしっかり耳の中に差し込めていない場合などは、イヤーチップを付け替えるようにメッセージが表示される。また、このイヤーチップは取り付けやすく、外れにくいという点も◎。
続いて、“雑音を音で消す”アクティブノイズキャンセリング機能であるが、まず本体外側のマイクロフォンが外部の音を検知、その音と釣り合うアンチノイズ機能が働き、外部の音が耳に届く前に消し去るという。加えて、内向きのマイクが耳の内側の不要な音を拾い、同じくアンチノイズ機能がそれを取り除く(ノイズキャンセリング機能は連続して毎秒200回もの調節が行われている)。とはいえ、周囲の音を完全には遮断したくないシチュエーションもあるだろう。そんな場面で大いに活躍するのが、外部音取り込みモードだ。このモードに切り替えることで、周りの環境音が自然な感覚で聞こえ始める。音楽を流さない状態でノイズキャンセリングモードを試してみると、すぐ近くで喋っている人の声や大きな足音は聞こえるが、それ以外の環境音がスッとシャットアウトされ、さながら擬似無音空間に入り込む印象。一方、外部音取り込みモードでは、イヤホンで耳を塞いでいるにも関わらず、そこから流れる音楽と周囲のガヤガヤの聞こえ方にそこまで差を感じない(実際、本稿を執筆している自分のタイピング音が聞こえている)。モードの切り替えは、軸部分にある感圧センサーをつまんで長押しするだけなので、使用場面に応じて手軽に使い分けが可能となる。音質面では、低音域部分と中音域部分を各自の耳の形に合わせて自動的に調整するアダプティブイコライゼーションを搭載しており、周囲の環境に左右されず常にクリアなサウンドでお気に入りの楽曲を楽しむことができる。
AirPodsをスポーツシーンで利用するユーザーはこれまでにも多かったと思うが、AirPods Proは耐汗耐水性能を備えており、従来モデルとは一線を画す。1回の充電による再生時間は、最大4.5時間であり、付属するワイヤレス充電ケースを使った場合の再生時間は24時間以上に。また、急ぎの場合はわずか5分間の充電で1時間の使用が可能となる。
先述の通り、AirPods Proは10月30日(木)発売、価格は27,800円(税別)となる。さらなる詳細は公式サイトよりご確認を。
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