マリノスと日本代表の最終ラインを支えた鉄人・中澤佑二が引退を表明
J1連続試合出場記録を保持する“ボンバー”が20年のプロ生活に幕を下ろす

“日本人史上最高のセンターバック”との呼び声も高い中澤佑二が現役引退を表明した。中澤は横浜F・マリノスの公式サイトで以下のコメントを伝えている。
私、中澤佑二は、2018シーズンをもって現役を引退する決断を致しました。自分の中では、プロ20年目となる昨シーズンを一つの区切りとして考え、全てを出し切るという思いで最終戦まで走り続けました。そしてシーズンを終え、改めて自分の思いを整理した中で、やはりこのクラブでユニフォームを脱ぎたい、そしてそれが横浜F・マリノスに対して一番の恩返しになるんじゃないかなという思いになりました。(中略)良い時も悪い時も共に戦っていただいたファン・サポーターの皆さま、チームメイト、チームスタッフ、スポンサー各社の皆さま、ホームタウンで支えてくださった皆さま、横浜F・マリノスに関わるすべての皆さま、そして東京ヴェルディに関わるすべての皆さま、本当にありがとうございました。
中澤は1999年にヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ1969)でプロとしてのキャリアをスタート。その後、2002年に横浜F・マリノスへと移籍し、Jリーグや天皇杯を制覇した。また、J1連続試合出場199試合、連続試合フルタイム出場178試合という歴代最長記録を保持し、個人としてもJリーグ最優秀選手賞やAFCアジア優秀選手賞などを受賞。そして、“ボンバー”が日本の壁として、歴戦の猛者たちとしのぎを削ってきたことも忘れてはいけない。2度のW杯出場、2010年の南アフリカ大会ではサムライジャパンをベスト16へと導き、国際Aマッチ出場は110試合にもおよぶ。
森保ジャパンでは堂安律、南野拓実、中島翔哉ら新世代がスタメンへと定着する傍ら、鉄人・中澤や小笠原満男など、一時代を築き上げた往年の名プレーヤーたちがスパイクを脱いだ。中澤らが日本サッカー界に残した功績は必ずや、次の世代が引き継いでくれるはずだ。
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