現代のアメリカのデザインに物を申した Kiko Kostadinov 2019年秋冬コレクションの舞台裏に潜入
世界が注目する〈ASICS〉とコラボレーションを拡大し、来季はアパレルも展開されることに




















洋服好きを語るのであれば必ず抑えておくべき〈Kiko Kostadinov(キコ・コスタディノフ)〉が、今季もロンドン・ファッション・ウィークに参戦。毎シーズン、何かしらのキャラクターをモチーフにコレクションは開始するのだが、デザイナー曰く、今回は1960年公開の映画『誰かが狙っている』で女優Doris Day(ドリス・デイ)が演じるヒロイン、キット・プレストンを題材にしたようだ。また、映画史で数々のコスチュームを手がけたアメリカ人デザイナーIrene Lentz(アイリーン・レンツ)からの影響も大きかったという。
「僕はアメリカ人デザイナーとは全く違う存在と見られてきた。なぜなら、僕は自分が好きな日本人デザイナーや昔のイタリア人デザイナーを参考にしてきたからね」、とKikoは語る。インスピレーションの源は、現代のアメリカのデザインシーン。しかし、それは必ずしもポジティブなものではない。「近頃のアメリカ的デザインは大胆さに欠けるから、僕は一時代に影響を与えたアメリカのデザイナーを参考にしようと思ったんだ」、このコレクションにはそんなKikoの古き良きアメリカへ対する羨望の念が凝縮されてる。
そんな中で特筆すべきは、〈ASICS(アシックス)〉とのパートナーシップがより強固なものになっているということ。スニーカーに端を発した両者のコラボレーションはトレンドとはまた別の角度からのアプローチということもあり、世界的な注目と人気を集めていたことは未だ記憶に新しいだろう。そして、2019年秋冬シーズンはスニーカーのみならず、〈ASICS〉が培ってきたスポーツウェア生産の技術とKikoの独創性が融合したアパレルも展開され、よりスタイルのある形で両者のクリエーションが見られることになる。
ちなみに、髪の毛のマスクは『Dover Street Market(ドーバー ストリート マーケット)』のディスプレイでもコラボレーションした加茂克也によるもの。コレクションの立ち上げは少し先のことではあるが、是非上のフォトギャラリーから『HYPEBEAST(ハイプビースト)』が撮影した舞台裏の様子をチェックしてみてはいかがだろうか。
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