パリファッションウィーク期間の Fear of God ショールームに潜入
ジェリー・ロレンゾ自らがコレクションの要となるアイテムやテーマを説明
先日、〈Fear of God(フィア オブ ゴッド)〉“Sixth Collection”の最新ルックブックが公開されたが、今回『HYPEBEAST』では、パリファッションウィーク期間中にオープンしていたショールームの内部撮影に成功。あわせて、デザイナーのJerry Lorenzo(ジェリー・ロレンゾ)に今コレクションの鍵となる注目ポイントを語ってもらった。
今コレクションのキーとなるテーマのひとつに、カラーパレットの多様化が挙げられる。「Brick(ブリック)は昔ながらのワークウェアの色で、Olive(オリーブ)はミリタリーカラー、Merlot(メルロー)は美しくも男らしいポップな色だ。ポップかつ男らしいカラーを取り入れるのはなかなか難しい。バーガンディー、ミリタリーグリーン、レンガ色がコレクションに深みを与えている」とLorenzoは説明。また、数あるピースのなかでも一際異彩を放つのが玉虫色のジャケットやパンツであろう。これについても「落ち着いたカラーパレット、キャンバス素材、デニム素材、フレンチテリーに対して、この虹色が全てに活気を与えている」とその重要性を強調した。
過去コレクションには見られなかった“色”に重きを置いたアイテムが登場しても、ブランドの方向性がブレることはない。「クリエイターとして、自分の感情やデザインがどこから湧き上がるかわかってからは、そこに留まるのは簡単だ。快適でありながらもラグジュアリー感をどのようにして醸し出すかが、Fear of Godで常に表現していること。僕にとってのラグジュアリーは、派手なロゴでも明るいカラーでもなく、エレガントな静けさなんだ」とその信念を改めて口にした。また、Jerryはコレクションのハイライトとなるアイテムについて問われると、チェルシーブーツ仕様のSanta Feブーツをピックアップ。その理由については「これはスニーカーから卒業しきれないような男子にとっての解決策なんだ。そんな過渡期に、いつもより少しドレスアップされているけど、自分らしくいられるのがこの靴。それこそFear of Godがいつもやろうとしていることで、Santa Feこそ我々のブランドが意図していることを説明するのにパーフェクトなアイデアだと思う」とコメント。早速、上のフォトギャラリーより、一般公開されていないショールーム内部を覗いてみよう。
Jerry Lorenzoも登場するパリファッションウィークのストリートスナップもお見逃しなく。