ストリートシーンを切り撮る人気写真家 アリ・マルコポロスの個展が東京で開催中

過去2年間で制作された計3つの映像作品を発表

アート
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スケートボードやヒップホップなどをはじめとするストリートカルチャーと深く結びつき、そのようなカルチャーシーンの現場を記録した作品で知られるフォトグラファーのAri Marcopoulos(アリ・マルコポロス)の個展が東京・青山の『ファーガス・マカフリー東京』にて開催中。会期は1月12日(土)〜3月9日(土)までの約2ヶ月間。

1957年にオランダ・アムステルダムで生まれたAri Marcopoulosは、1979年に初めてニューヨークを訪れ、現地のアートシーンや当時急成長を遂げていたヒップホップカルチャーに身を置くように。ニューヨークでは、ポップアートの旗手Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)のスタジオでモノクロ写真の印刷業務に2年間携わったのち、写真家Irving Penn(アーヴィング・ペン)のスタジオアシスタントを務めた経歴も持つ。

そんな彼が自由で直感的なアプローチのもとに生み出す写真の特徴は、被写体となる存在及びそのカルチャーと親密性を築いたからこそ捉えられるリアルな景色。彼自身が撮影対象のコミュニティの中に溶け込んでいたからこそ切り撮ることの出来た作品であり、その撮影対象となるのは、作家自身の言葉を借りれば「アウトサイダー、スケーター、ラップスター、アスリート、子供、木々、グラフィティ、顔、揉め事、車」など。

そして今回『ファーガス・マカフリー東京』にて開催されている個展では過去2年間で制作された計3つの映像作品を発表。ハイライトとなるのは、ブルックリン地区に位置する公共のバスケットボールコートの風景を収めた58分間の映像作品『The Park(ザ・パーク)』であり、コートの社会的な一面を明らかにしながら、試合のせめぎ合いや地元の人々とプレイヤーの会話など、何気ない日常をとらえている。ちなみに『The Park』は当初サイレントフィルムとして発表されたが、今回はジャズピアニストのJason Moran(ジェイソン・モラン)による即興演奏をサウンドトラックとして追加。静かな眼差しで都会を見つめる同作にピアノ演奏で応えたいというのJason Moran熱意で、2人のコラボレーションが実現したとのこと。

その他にはニューオリンズを旅する中で彼が遭遇した音楽と集合体との独特な出会いを記録した『Monogram Hunters(モノグラム・ハンターズ)』や、夏の終わりにカナダのノバスコシア州に旅行した際撮影された『Upper Big Tracadie(アッパー・ビッグ・トラカディー) 』も展示される。ファインアートとストリートフォトグラフィの垣根を超える写真作品で世界的な人気を誇るAri Marcopoulosをご存知の方も、知らなかったという方も、この機会に是非足を運んでみてほしい。

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アリ・マルコポロス展
会場:ファーガス・マカフリー東京
住所:東京都港区北青山3-5-9
会期:2019年1月12日~3月9日
Tel:03-6447-2660
開館時間:11:00 – 19:00
休館日:日・月・祝

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