原宿の一等地に出現したストリート感満載の実力派うどん屋 麺散

オープン間もなくして業界人たちを魅了しまくっている原宿の新名所をご紹介

フード & ドリンク 
33.0K

日本有数のショッピングタウンであり、流行/文化発信地としてもお馴染みの東京・原宿。若者で溢れるキャットストリートと東京の大動脈である明治通りに挟まれた裏路地のなかほど、原宿エリアのど真ん中に、香川県発祥の讃岐うどんを扱うニュースポット『麺散』がオープンした。

オープン間もなくして原宿人たちを魅了しまくっている『麺散』だが、その門をくぐってまず目に飛び込んでくるのが、高級日本料理を提供する料亭とアメリカの街中に佇むダイナーを融合させたかのような、“和洋折衷”という四字熟語では言葉足らずなほどに独特かつクールな店内空間。右側の壁には畳が縦に掛けられ、更にその上には「GELCHOP」によって製作された“仏迦袈(ぶっかけ)”の文字を模したネオンサインが。入り口横の柱にはタトゥースタジオ『THE PARLOR』に身を置くUEによるアートワークが額装され、店内最奥に位置する“和”な小上がり空間のカウンター奥の壁には〈Black Weirdos〉を手がけるタトゥアーの鎌田めぐむによって描かれた掛け軸が鎮座。さらに床に目をやるとKIDULTが製造した改造消火器スプレーが転がり、クリア素材の神棚には商売繁盛の御札と共に〈Supreme〉の花瓶が並び、トイレに入ると〈Evisen Skateboards〉から贈られたというスケートデッキが目に飛び込んでくるという“ストリート感”満載っぷりだ。

そして砥部焼や出西焼などといったこだわりの器で提供される肝心のうどんも抜群の出来栄え。最初からある程度熱を通し、オーダーが入った後に湯煎して出す“茹で置き”は『麺散』では一切せず、注文が入ってからいちから茹でるという拘りのもとに全てのうどんを提供。取材の際には、数々のメニューが並ぶなか讃岐うどんの基本となる“ぶっかけ”と“かけ(各450円)”の2つを頂いたのだが、小麦の香りをしっかりと感じさせる麺、讃岐うどん然としたコシと喉越し、薫り高い出汁が見事にマッチ。こう表現しては失礼かも知れないが、遊び心溢れる店内からは想像できない本格&実力派の一品であった。

そんな原宿のニュースポットを手がけるのが、26歳で炉ばた『岡田龍平』を立ち上げた後に売却、その後タコス専門店や鮨屋で修行を積み、2016年には各種メディアで取り上げられた中目黒のフィッシュバーガー専門店『delifucious』を企画プロデュースした岡田シゲル。そして料理を担当するのが、ご存知の方もきっと多いであろう新宿の名店『うどん 慎』にてメインでうどんを打ち、オープンに際して『麺散』へ電撃移籍した知久平桂だ。

原宿 一等地 渋谷 ストリート うどん屋 麺散 麺散らし めんちらし メンチラシ オープン HYPEBEAST ハイプビースト

左 知久平桂 / 右 岡田シゲル

一通り撮影が済んだ後に岡田氏に『麺散』への思いやその背景について聞くと、それまでの和やかなムードから一転、少し表情を引き締め、力強い言葉で以下のように語ってくれた。

(原宿を拠点とするクリエイティブエージェンシーの)「en one tokyo」が本格的に飲食事業を立ち上げることになって、この『麺散』がそのスタートのお店。僕のイメージとしては、原宿っていう街のこの一等地で“エッジの効いたマス向けのコンテンツ”に挑戦したくて。450円〜っていう値段設定もそうなんだけど、色んな人が週に2回とか3回とか食べに来たり、飲みに来ることができるお店を意識しています。この一等地で本気のうどんを450円でこういう形で提供するって面白いじゃないですか。5年とか10年先を見たときに色んな意味で価値を含んだお店を持ちたいっていう考えが僕の根底にあって。次の展開なんかも色々企んでいるところです。

そして『麺散』の大きなポイントとして忘れてはいけないのが、夜の時間はおつまみと共にお酒を飲んで、そのまま〆のうどんまで食べられるという、飲みの場としても利用できる点。そして店頭に止められたドデカいキッチンカー『ONE』で提供される絶品の出汁巻玉子ドックも要注目ポイントだ。今後オリジナルグッズやコラボアイテム、新店舗の展開なんかも考えているとかいないとかなので、『HYPEBEAST』読者の皆様も原宿を訪れた際にはぜひ新名所『麺散』に足を運んでみてはいかがだろうか。

麺散
住所:東京都渋谷区神宮前6‐13‐7 グランドオム1F
Tel:03‐3642‐9898
時間:11:30~23:30

Read Full Article

次の記事を読む

西本将悠希 — アートを通して原宿の“まちづくり”に邁進した男の生涯
アート 

西本将悠希 — アートを通して原宿の“まちづくり”に邁進した男の生涯

41歳という若さで逝去した「en one tokyo」代表・西本将悠希の足跡を振り返る

リル・ヨッティが高級感溢れる最新コラボ Air Force 1 Low をお披露目
フットウエア

リル・ヨッティが高級感溢れる最新コラボ Air Force 1 Low をお披露目

クロコ型押しを施したダークグリーンのレザーでアッパーの全体を構成

ストリートカー文化を牽引する Peaches. が日本上陸
ファッション

ストリートカー文化を牽引する Peaches. が日本上陸

東京・渋谷にギャラリースペース『Peaches. Japan Garage』をオープン


ジェニーが 1st ソロアルバム『Ruby』をリリースすると発表
エンターテインメント 

ジェニーが 1st ソロアルバム『Ruby』をリリースすると発表

チャイルディッシュ・ガンビーノ、ドーチ、デュア・リパらとのコラボ楽曲を含む全15曲で構成

国内最大級のスニーカーの祭典 atmos con Vol.5 の参加ブランド&コンテンツ情報が解禁
フットウエア

国内最大級のスニーカーの祭典 atmos con Vol.5 の参加ブランド&コンテンツ情報が解禁

スニーカーヘッズ必見の1日限りのスニーカーの祭典の詳細をチェック

見逃したくない今週のリリースアイテム 7 選
ファッション 

見逃したくない今週のリリースアイテム 7 選

藤原ヒロシによる新コンセプトストア『THE CONVENI』や〈Palace〉2018年秋コレクションが遂に始動

Kiko Kostadinov x ASICS のコラボスニーカー第2弾 GEL-BURZ 2 の国内発売日が決定
フットウエア

Kiko Kostadinov x ASICS のコラボスニーカー第2弾 GEL-BURZ 2 の国内発売日が決定

〈ASICS〉のランニングとトレイルモデルを融合したスニーカー界に新風を吹き込む注目コラボの公式情報が到着

Kiko Kostadinov が ASICS との最新コラボフットウェアのティーザー画像を公開
フットウエア

Kiko Kostadinov が ASICS との最新コラボフットウェアのティーザー画像を公開

自然から着想を得た計3色のGEL-BURZ 2が登場か?

フランスの新鋭ブランド BOYHOOD と ASICS によるレトロなコラボルックブックが到着
ファッション

フランスの新鋭ブランド BOYHOOD と ASICS によるレトロなコラボルックブックが到着

〈ASICS〉のダッドシューズに合わせるべき、オールドスクールな色調のウェアと個性豊かな小物類を提案


Kiko Kostadinov x ASICS のスニーカーコラボが継続確定
フットウエア

Kiko Kostadinov x ASICS のスニーカーコラボが継続確定

キコ・コスタディノフ本人が第2弾のビジュアルと発売時期を明言

モードにもストリートにも対応する atmos x ASICS GEL-INST.360-WORLDWIDE EXCLUSIVE-
フットウエア

モードにもストリートにも対応する atmos x ASICS GEL-INST.360-WORLDWIDE EXCLUSIVE-

『atmos』が一歩先を行くヘッズたちに提案するミニマルな仕様の限定スニーカーが登場

Interviews:ブルガリアが産んだ鬼才 キコ・コスタディノフが俯瞰で捉える現代のファッションシーン
ファッション 

Interviews:ブルガリアが産んだ鬼才 キコ・コスタディノフが俯瞰で捉える現代のファッションシーン

先日即完した〈ASICS〉とのコラボモデル誕生秘話に加えて、流行りのダッドシューズへの個人的見解を聞き出すことにも成功

中国発の新進気鋭ブランド SANKUANZ より2018年秋冬フットウェアコレクションが登場
フットウエア

中国発の新進気鋭ブランド SANKUANZ より2018年秋冬フットウェアコレクションが登場

パリコレクションで話題をさらった個性的なサンダルや〈Onitsuka Tiger〉とのコラボスニーカーは買い逃し厳禁

UPDATE:Kiko Kostadinov x ASICS による絶妙なモード感が気持ちいい最新モデルが登場
フットウエア

UPDATE:Kiko Kostadinov x ASICS による絶妙なモード感が気持ちいい最新モデルが登場

新鋭デザイナーがフォーカスを当てた同モデルは、絶妙な“イナタさ”が魅力(UPDATE:日本国内における発売情報が判明)

More ▾
 
ニュースレターに登録して、“最新情報”を見逃さないようにしよう。